里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

トチノキ 円錐状のツボミ

2021-05-10 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、沢に並行する林道をゆるやかに上がって行くと、道下の谷斜面から立ち上がった木に、大きな掌状の葉が開き始めていています。小葉が5枚、葉身が長楕円形で長さが20cm以上、平行する20本ほどの側脈がくっきりと刻まれていますからトチノキですね。よく見ると、枝から上向きに円錐状のツボミが立っています。ふつうに樹下から見上げると、葉が茂っていてツボミは見えないのですが、ここは谷斜面に生えて . . . 本文を読む

トチバニンジンの新葉

2021-05-09 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、沢に並行する林道を何度か屈曲しながら下って行くと、林道脇の窪地に、ウコギの葉を大きくしたような掌状葉の植物が群生しています。大ぶりな草なのか、若い木の葉なのかを確認すべく茎を見ると、太めながら木ではないようです。ウコギ科の草でしょうが、ウドではないようで・・ふと思い出したのは、植物図鑑に載っていたトチバニンジンという薬草です。帰宅後に調べてみましょう。        . . . 本文を読む

タヌキラン スゲの仲間

2021-05-08 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、沢に並行する林道をゆるやかに上がって行くと、山側法面や沢近くの湿った場所に、暗褐色の小穂を2~3個付けた、スゲの仲間らしき植物が群生しています。小穂は太めの紡錘形で、長さが2~3cmあります。特徴的な小穂ですから、カヤツリグサ科スゲ属を当たれば、種を同定できるでしょう。                               二枚とも2021.5.4撮影 「ス . . . 本文を読む

ツクバネソウ ブナ林内

2021-05-07 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、電力会社の送電線巡視路を上がって行くと、尾根近くの木漏れ日の射すブナ林内を行くようになります。急斜面を登ってきた後ですから、なだらかなブナ林内の道は気が休まります。そんな山道沿いの林床に、ツクバネソウが群生しています。数本が生えているのはよく見ますが、20本ほども群生しているのは初めて見ました。ふだん歩いている里山よりも、標高のある深山に多い植物と思われます。    . . . 本文を読む

オオタチツボスミレ 宮崎旭地区

2021-05-06 | 日記
加美町宮崎旭地区西部、沢に並行する林道をゆるやかに上がって行くと、山側の斜面下に淡い青紫色の花が群れ咲いています。花の後方の距を見ると花と同じ色ですから、タチツボスミレですね。 しばらく上がって行くと、先ほどのタチツボスミレよりもやや大きな淡い青紫色の花が点々と咲いています。葉が大きめで株の広がりがあり、花の後方の距が白色ですからオオタチツボスミレですね。ただ、タチツボスミレより、一株当たりの花 . . . 本文を読む