石巻市大川地区、河口域の砂地を歩いていると、川縁より1mほど高い位置に小丘が幾つ
かあります。スゲ類らしき枯葉に覆われていますが、所々に緑色の葉が覗いていて、しゃ
がみ込んでんで観察すると、多くは枯れ残ったハマエンドウやハマニガナの葉ですね。
さらに行くと大き目の根生葉があって、その広がりは20~30cmはあります。
よく見るとハマボウフウのように見えますが、大震災後に復活したのでしょうか。
帰宅後に植物図鑑等と見比べた上で同定したいと思います。
二枚とも2024.12.2撮影
植物図鑑によると「葉は1〜2回3出羽状複葉で、小葉には不ぞろいの鋸歯があり、質厚
く光沢がある。」とあり、写真の植物の特徴と合致します。また写真を見比べるとそっく
りなので、ハマボウフウで間違いないでしょう。
河口あたりは大震災の際に十数メートルの津波に襲われたため、殆どの海浜植物は流され
てしまったことでしょう。よって、今ここに生えてい5~6株のハマボウフウは、その後
に漂着した種子から発芽した株と思われます。
ハマボウフウの果実の果皮はコルク状に肥厚していて海水に浮かびますから、大震災の影
響の少なかった関東、或いは北海道から潮流に乗って漂着したのではないでしょうか。
2024.12.2撮影
ハマボウフウは今年の6月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/8cccdcd7aba44b8e2354156506448752
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