里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

トチノキ 円錐状のツボミ

2021-05-10 | 日記

加美町宮崎旭地区西部、沢に並行する林道をゆるやかに上がって行くと、道下の谷斜面
から立ち上がった木に、大きな掌状の葉が開き始めていています。
小葉が5枚、葉身が長楕円形で長さが20cm以上、平行する20本ほどの側脈がくっきりと
刻まれていますからトチノキですね。よく見ると、枝から上向きに円錐状のツボミが立っ
ています。ふつうに樹下から見上げると、葉が茂っていてツボミは見えないのですが、こ
こは谷斜面に生えているので林道から見下ろす形になり、葉が邪魔することなくツボミを
撮ることができました。花が見られるのは1週間ほど後になりそうです。

                              二枚とも2021.5.4撮影

トチノキはなかなかの有用樹で、多くの花を咲かせることからミツバチの蜜源になり、実
はデンプン質が豊富で、縄文時代からアクを抜いて食用とされてきました。
材としても優良で、加工しやすく大径材が得られることから、建築造作材、家具、器具材、
などとして利用されています。ひび割れしにくく削り面がきれいなことから、木皿やねり
鉢、臼には最適な材料とされます。

さらに、春の若芽には薬効があり、寄生性皮膚病やたむしなどには、千切った若芽から出
る粘液を塗るとよいようです。

                              二枚とも2021.5.4撮影

トチノキは2016年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。

https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/ca7a55255965bf35feeaf28e1197957a

 

 



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