白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

まずは解放感 

2017年04月18日 23時44分02秒 | 日記

季節歩みにも速い遅いがあるようだ。

このところ、急激に歩みを早め、三日ほど前に梅が咲いたと思ったら今日は桜が五分先咲き。

北アルプスに残雪が光り、前景に桜、その前にはレンギョウ。

鹿島槍の雪形、鶴が表れている。

この鹿島槍のバリエーションルート、東尾根を登ったのはもう四十年近く前のことだ。

天気が良ければ、残雪の山はこの上なく楽しい。

よい季節になった。

 

そんな中、保育園から頼まれた仕事に没頭していた。

まずは鳥小屋。

 

一応は完成したが、昨夜の強風で後ろに倒れていた。

仮屋根が凧のように風を受けて、ブロックに置いただけの小屋を倒したのだろう。

鳥が少なくなれば、一つずつ撤去したいという要望に応えて、本格的に固定してしまうわけにはいかない。

急きょ両側に杭を打って固定した。後ろには土手から支え棒。

とりあえずはこれで大丈夫だろう。

今使っている小屋を壊して、その材料で小屋掛けをするのだが、その時何か固定方法を考えよう。

 

箒掛けの追加依頼も受けたので追加。

L字の金物をねじ込めば終わりなのだが、それではあまりにも味気ない。

本当は壁も焼きを入れて木目を生かしたいのだが、園児たちの趣味ではないだろう。

好きなペンキを塗るがいい。この箒掛けはささやかな抵抗というか、ここだけはわがままを通した。

 

他に、鶉(うずら)用の鳥かご。

 

 

小さい子が、勝手に開けてしまわないようにロックを作った。

これも、ささやかなこだわり。

組木のおもちゃのようで、なかなか楽しい。

 

 

さらに、みんなのお家の屋根の葺き替え。

これはもう、新しい園舎の庭の、一番目立つ場所に置いてある。

二十二日に開園なので、ボロボロの屋根のままというわけにはいかない。

 

屋根は新しくなったが、こうなると、入り口の踏み板のボロさが気になる。

まあいいか。頼まれていないし。

これで、材料も結構な値段になる。

手間代はほとんどボランティアだ。

 

このひと月、構想から設計、材料の購入、加工とほとんどそれに掛かり切りになっていた。

一応一区切りだが、これから古い鳥小屋の解体もある。

これが結構大きな小屋で、解体も一筋縄ではいかない。

材料の仕分け、再生、そして、使える材料によって新しい小屋をどうするかの設計。

前途は多難。

 

あとひと月後、ハーフマラソンにエントリーしているが、果たして走れるのだろうか。

腰痛から来る脚の痺れがある。

練習もほとんどできていない。

桜も咲いたし、気持ちを入れ替えて、明日から走り出そう。

少しずつ、少しずつ、アイドリング。

 

わが村は枝垂桜の郷。

これから本番を迎える。

五大桜を巡るマラニックでもしょうか。

まずは解放感に思い切り浸ろう。