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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

個人ガイド 北アルプス 奥穂高岳 南稜

2022-08-10 15:59:03 | ガイド山行/バリエーションルート登山
8月8日~9日は、個人ご依頼で奥穂高南稜をガイドしてきました。

初日はゆっくり歩いて岳沢小屋まで。翌早朝に出発して奥穂高南稜をめざしました。
雨こそ降られませんでしたが基本的にガスガス、時々一気にガスが切れて景色サイコー!というあまりスッキリしない天気の中での登攀でした。
もう少し晴れを期待していたのですがちょっと残念でした。
それでもお二人様にとっての初めての穂高連峰、さらにその最高峰奥穂高岳のバリエーションルートの南稜を登っていただけたので良かったです。


観光客で賑わう河童橋からスタート。


岳沢からのめざす奥穂高南稜(左上の3つの三角ピークが南稜のシンボル、トリコニーの岩峰)


いつも親切にもてなしてくれる岳沢小屋は僕の大好きな山小屋の一つです。
アジのフライをメインとした夕飯を毎回美味しく頂いています。

翌朝は真っ暗な中をスタート。
ガレ歩きから始まり雪渓を歩き、激ヤブ漕ぎを経てようやく岩場の登攀・・・と標高差が大きく長い南稜。その分登り応えが抜群のルートです。


急なルンゼを登っていきます。遥か上にトリコニー岩峰のモノリス岩が見えています。


エゾシオガマが沢山咲いていました。


ウサギギクも沢山見られました。


ようやく岩場の始まりです。


モノリス岩がニョキリと聳え立っています。


トリコニー1峰をめざして岩場を登り詰めていきます。


岩場は続くよどこまでも・・・


時々ガスが一気に切れて暗い中を歩いた雪渓と岳沢が足下に広がります。この高度感がタマリマセン!


ガスが切れて喜んだと思ったらまたガスガス・・・目まぐるしい~
1峰を直登してきて最上部を登ります。モノリス岩もだいぶ下になりました。


トリコニー1峰と2峰


1峰の頂稜を越えてきます。


トリコニー1峰を経て南稜の頭めざして上部岩稜を登り詰めていきます。
しかしここからがなかなか遠い・・・


ようやく懸垂下降ポイント


最後のクライマックスを経てようやく南稜の頭到着!
本当によく頑張って登り切られました!
先ずは大変大変お疲れ様でした。

この後は穂高岳山荘に泊まられるお二人とはここ南稜の頭で解散して上高地へ向けて一人下山です。
吊尾根~重太郎新道~岳沢小屋を経て上高地へ2時間50分で下山終了。
60mのロープを含む登攀具、ガイド装備一式の入ったザックを背負っての下山でしたが割と良い時間で歩くことが出来ました。


上高地へ下山してバスを待つ間、一人ソフトクリームで締めくくりました。
スマホを用意している間に溶け出してきました。やはり購入前に準備しておくべきと今さらながら学びました。
何はともあれ2日間お疲れ様でした。ご依頼ありがとうございました。








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