熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

六甲山 ロックハイク 芦屋の岩場~荒地山周遊

2024-11-12 09:27:58 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月11日は、六甲山 ロックハイク 芦屋の岩場~荒地山周遊のガイドでした🏔
高座の滝からスタートして芦屋の岩場に点在する4ヶ所の岩登りゲレンデを登りながら荒地山を周回コースで巡るプランです。
高座の滝→ゲートロック(岩登り)→地獄谷→Aケン岩(岩登り)→万物相→キャッスルウォール(岩登り)→荒地山→岩梯子→高座の滝。毎度欲張って岩を熱心に登って行動時間がとても長くなってしまうのですが、今回もやはり各岩を2回づつで登り込み感満載!そもそもロックハイクというネーミング自体、僕が勝手に作った造語なのですが最近不釣り合いな気もしてきたので「ロック過ぎるハイク」に変えた方が良いのでは?と思い始めているこの頃です。ということで素晴らしい晴天☀に恵まれた最高のハイキング?日和の一日、ガッツリ9時間頑張り倒して(違う!楽しみ倒して)いただきました🔥


ハイキングらしく?高座の滝を見物しながらロックハイクのスタートです。




先ずは1番目の岩場のゲートロックを登ります。
登っては下りて、ラインを変えて2回づつ


ゲートロックを後に、地獄谷を遡行していきます。
とても小ぶりな谷ですが、ちょっぴり沢登り気分も味わえて楽しく登っていきます。


続けて2番目の岩場のAケン岩を登ります。
ここもやはり登っては下りて、2回づつ


綺麗過ぎる青空の下、Bケン尾根を登っていきます。


スヌーピー岩
ネームプレートまで設置されていてちょっと有名になりつつあります。
僕が剱岳に名付けた「セドリック岩」はもう10年位は経つのに一向に広がる感じがありませんが・・・


因みにセドリック岩
ネーミングの由来については、文章にするとやたらと面倒臭く思われそうなので気になる方は命名者に直接ご確認ください。






続けて3番目の岩場、キャッスルウォールを登ります。
登って下りて、ここもやはり2回づつ。






下りは皆さん順番で懸垂下降






本日最後、4番目の岩場、ブラックフェースを登ります。
ここは1回だけにしてザックを背負ってそのまま荒地山に繋げて登りました。


美し過ぎる神戸の海を眺めながら一休憩。
サンフラワーが停泊しているのが小さく望めます。下山したらこのまま別府にでも旅立ってしまいたい気持ちになってしまいました🚢


高座の滝からスタートして約7時間半、ようやく荒地山に登頂です。
上高地を出発して穂高の稜線に登るようなボリューム感です。

下山はハイキングらしく?一般登山道を辿ってノンビリ下山。


「今日は全然ネコちゃん見なかったですね」と話しながら下山していると、なんと木の上にネコちゃんが一匹! 思わずヒョウかと見間違えそうでした! ってそんなことあるかい!
木下(きのした)サーカス、ならぬ木上(きのうえ)サーカス!
芦屋ロックガーデンに住むネコちゃん達は全て名前があると聞いたことがありますが、この子がもしナナなら「木の実ナナ」やん!と心の中では思いましたがしょうもな過ぎて言葉には出せませんでした。中島美嘉のナナではありません!あくまでも木の実ナナです。ハイ!
という訳で沈みゆく夕陽を眺めながら下山して本日の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。







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姫路 雪彦山 地蔵岳 東稜

2024-11-10 16:59:16 | ガイド山行/バリエーションルート登山
11月10日は、雪彦山 地蔵岳東稜のガイドでした。

天気に恵まれて快適なクライミングを楽しむことができました。
山肌を覆う樹々も少し色付きが進んで紅葉ピークまであと一歩という感じでした。


青空に聳え立つ雪彦山の岩峰群


晴れ☀の日曜日ということもあって、地蔵岳東稜には既に多くの先行パーティが取付いています。 
雪彦山 COーOP! ちゃうわ! 盛況でした。


先ずは1ピッチ目を登ってこられます。


続けて2ピッチ目


3ピッチ目


4ピッチ目


ヘッドウォールを望みます。


5ピッチ目
短く切って6ピッチ目は写真無し・・・


最終ピッチの7ピッチ目を登る先行パーティ


7ピッチ目を登って


東稜の登攀終了~地蔵岳登頂! おめでとうございます!
今日はアッサリ、サックリ終了しました。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。

ところで・・・



ふと足元を見たらタランチュラもはやMr.マリック並にキテマス!キテマス!
そろそろ限界のようです。
最近のガイド、講習ではほぼ9割方がこのスポルティバのタランチュラを使用しているので3足を使い分けているのですが、どれも段々とオンボロになってきています。
僕は普段から仕事時は殆どこの最も入門者向け代表格シューズのタランチュラを使用しているので不思議に思われることが多いのですが、これには僕なりのキチンとした理由があるのです。
1番目の理由は、最近行っているようなガイドルートや講習では単にこの入門者向けのシューズで事足りるからです。例えばこの地蔵岳東稜とかでしたらアプローチシューズでも登れるとは思いますが、それではあまりにイキッてる感があるのでとりあえずこのタランチュラ一択です。
2番目の理由は、実はこれがとても重要なのですが、僕はこのクライミングシューズに限らずその他の技術の助けとなる装備品については基本的に参加されるクライアント様よりもスペックが同等或いは低いものを使用するようにしています。これはクライアント様よりも低いスペックのものを使用して、その上でクライアント様よりも高レベルのところを登る(クリアする)ことによってこそ「技術の必要性」というものを伝えることが出来る=説得力になるという考えからです。
「ガイドたるもの最先端、最高の装備やウェアを身に付けてクライアント様の見本になるようにすべき」という意見もあるようですが、少なくとも僕はそういう格好付け的思考性は殆ど持ち合わせていないのです。


因みに帰宅してから僕なりに少し難し目の所を登る際(最近は殆ど登ってませんが・・・)に使用するシューズ(左スポルティバ カタナ)と普段の仕事に使うシューズ(右スポルティバ タランチュラ)を並べてみるとサイズの違いに改めて驚いてしまいました。
決して攻める系のシューズでもないカタナでさえこのサイズの違い!
思わず ~僕の身体が昔より 大人になったからなのか~(徳永英明~壊れかけのラジオ~より) と口ずさんでしまいそうになりました。
話がだいぶ脱線して纏まりが無くなってしまいましたが、雪彦山を登りながらいろんなことを考えた一日でした。
最近めっきり攻めることをしなくなった牙の抜けた一匹オオカミではなく、一匹ワンちゃん(戌年なので・・・)の戯言でした。ワォーン!








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個人講習 クライミング技術講習(百丈岩、雪彦山 地蔵岳東稜)

2024-11-06 00:21:41 | 講習
11月3日~4日は、個人ご依頼でクライミング技術講習を行いました。

遠路遥々、福岡県よりお越しのクライアントのご夫婦様は普段よりとても熱心にクライミングに取り組まれています。
今回はマルチピッチやナチュラルプロテクションの設置、支点構築、コンティニュアンスクライミングなど、主にクライミングのシステムに関することを中心に講習させていただきました。
先ず初日は百丈岩でシステムの手順などを繰り返し繰り返し反復練習していただきました。
そして2日目は実践登攀ということで前日に百丈岩で練習していただいたことを生かしながら雪彦山地蔵岳を「自分達の力」で登っていただきました。やはり何事もそうですが、技術や知識というものは如何に「生きたものにするか」「如何に使えるものにするか」ということがとても大事なことと言えると僕は思います。

先ず初日は百丈岩で講習開始


普段よりご夫婦でリード&フォローを実践されているのでお二人にとって所見の岩場ですが、初っ端からリードで登っていただきます。


百丈岩の主(ぬし)のH氏のお弟子さんのポン太君がローソク岩をバックに勇ましい姿で写真に収まってくれました。最近アイドル的人気と専らの噂ですが、そんな噂なんてどこ吹く風で今日もしっかり登り込み?でしょうか。
H氏には今日も美味しいコーヒーをご馳走になって岩上での至福の一時でした☆彡


登っては懸垂下降で取付きに戻って・・・・ セッティングも全てお二人で協力して行っていただきます。


ルートを変えてやはりリード&フォローで登っていただきます。




ラインを変えてリード&フォローもツルベで交代しながら・・・


続けて下部岩壁に移動してやはり交代で反復練習していただきます。


ローソク岩が快晴の空に突き刺さんばかりに聳え立っています。




最後に東稜を3ピッチで登っていただきます。


東稜終了と同時に日没を迎えました。
この後、ヘッドライトをギリギリ使用することなく下山して本日の講習を修了~
7時に開始して17時30分に終了しての約10時間半。とても長い一日でしたがお二人様共に本当によく頑張りましたね!先ずは初日お疲れ様でした。


翌日は雪彦山へ。
前日に続いて朝から快晴☀ 雪彦山の岩壁群を眺めます。




前日の練習の実践登攀で地蔵岳東稜をリード&フォローで登っていただきます。


核心のチムニーを奮闘されながらも残置無視のナチュラルプロテクションでリードでクリア!
前日の百丈岩で初めて「カム」の使い方を学ばれたとは思えない動きで登って行かれる姿に感動してしまいました。


ヘッドウォールを望みます。






馬の背を登ります。




最後のフェースを登ります。


東稜を完登して地蔵岳登頂! 「自分達だけの力」で遂に遣り切りましたね! 本当におめでとうございます!👏👏 本当にお疲れ様です!
それに何よりオールナチュラルプロテクションでの完登! 本当に本当によく頑張りましたね! 「人が何かにチャレンジして成し遂げる、それも自分達の力で成し遂げる」ということの素晴らしさを見させていただいた思いでした。
この度はご依頼いただきありがとうございました!
お二人にとってのとても貴重で素晴らしい機会に立ち会わさせていただくことが出来ました。本当にありがとうございました☆彡







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アイゼン メンテナンス

2024-11-01 18:36:35 | アイゼンメンテナンス工房 PIN PIN
今日から11月、今年も残り2ヶ月となってしまいました💦💦
坂道を転げ落ちるように毎日が過ぎてしまいます💦💦

今日は長らくお預かりしていたアイゼンのメンテナンス作業🔨


鋭利になってよく刺さるようになったアイゼンを使って雪山登山を安全に楽しんでいただければ幸いです☆彡

今夏フランス シャモニーに行った際に新しいパン屋さんが出来ていました。


なんと同じ名前で「PIN PIN」
因みに当方とは一切関係ありません。って当たり前でんな!







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