まだまだ研究の余地はありますが、今回は手首の返しについて書いていこうと思います。
柔道では基本的に襟を掴み、袖を下から組むのが一般的ですので、手首の返しは、かなり重要になってきます。手首を柔軟に使う為には、小指と薬指はしっかり握り、後の3指は添えるように握る様、指導されますし、実際私が、柔道の指導をする場合も、そのように言っています。親指を強く握ってしまうと手首は上手く返りません。
しかし、サンボを指導する場合は、5本の指を全て使ってしっかり握るように指導していますし、私もそうしています。これは、考えの違いからくるもので、力をダイレクトに伝える為には手首の返しはむしろ、あってはならないからだと考えます。
恩師のモスクワ体育大学、ニコライ・クーリック先生の口癖は「ヒロ!(私の事です)サンボはストロング!ストロング!」でした。投げ技の練習において、柔道では上手い手首の使い方をしている時でも、「ヒロ!ストロング!」と檄が飛び、その様な体の使い方は間違いであるとよく指摘されました。その時の「ストロング!」の意味は、決して力を弱くする使い方をするなという事だったのだと思います。
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