銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

喜久の湯(横浜・星川)

2017-07-04 06:44:21 | 銭湯
相鉄線星川駅を降りて帷子川沿いを歩くと、喜久の湯に到着する。
地名は星川だが、目の前に流れる川は帷子川である。






▲喜久の湯はこちら側にある


▲駅前の帷子(かたびら)川。当初、この川の読み方が分からなかった




▲駅前の橋を渡った先が、大きな消防署


▲道路を歩いて川の分岐点


▲こちら側に進み


▲工事中のマンションがあるが


▲そのマンションの中に喜久の湯がある




マンション銭湯なので、大きさは期待できないが、どんな感じなのだろうかと期待を寄せながら入る。


下足箱の所は縦長で、この時点からずいぶん古い銭湯だなと感じた。
下足箱を抜けると、フロント。右側に照明がついていないコインランドリー。左側に休憩室がある。


フロントで500円を出して「貸しタオルありますか?」と聞くと、「はいよ」と言ったきり、メモ帳に一生懸命点線を書いていている。少しマイペースな店主。
「石鹸とかシャンプーはあるの?」と聞かれたので「大丈夫です。使わないんですよ」とこたえると、「石鹸使わないんだ!ははは」と笑いながら驚かれた。
そして500円を渡したのだが、530円のお釣りを返そうとしたので「あ、お釣り違いますよ」と言ったものの、こんな感じだと中は大丈夫だろうか?と少し心配になった。


「こっちだよ」と指さされた男湯のほうに入ると、脱衣場もやはり古びた感じ。しかしここの特徴は古いというよりも、なんだか脱衣場ぽくない。
というのも、まず壁際にロッカーがあるのはいいとして、真ん中にドカンと椅子とテーブルがある。これが脱衣場のスペースを占領しているのだ。
そのため浴室へ移動するときに邪魔で仕方がない。
それと、ロッカーの上にはジャンプなどの雑誌にくわえてマンガのコミックが所狭しと置かれてある。
帰り際になるが、このテーブルでは常連客たちが和気あいあいとつまみを広げてビールを飲んでいた。さながら、地元客のサロンのような場所である。


浴室はというと、左手前に立ちシャワー。右が水風呂、サウナと続く。真ん中に島カラン。左壁際にもカランがある。
このカランなのだが、シャワーを出すとめちゃくちゃ熱い! それなのでまともに浴びることができず、適当に浴びると、さっさとお湯につかることにした。この熱さは立ちシャワーも同じだった。


カランがそんなに熱いので湯船もさぞかし熱いだろうと覚悟したが、たしかに熱かったけれども我慢できないような熱さではない。おそらく45℃ぐらいか。
温度計は40℃ぐらいだったが、それはおそらく薬湯のほうの温度だったかもしれない。その薬湯は、かなりぬるい温度設定になっていた。


浴槽のつくりは、およそ半円のような曲線をしていて、時計回りに電気湯、寝湯、ボディジェット、それと仕切があって、薬湯。この日は、ラベンダーの湯だった。


入浴客は、ほとんど高齢者で、おそらくほとんどが地元客だろう。みんなが仲良さそうに話し合っていた。
脱衣場も浴室も、ついでにいえば貸しタオルも清潔とはいえないところだったが、こういうユルさがある意味で地元客にとっていい具合なのかもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 相鉄線星川駅
経路 川沿いのマンション
周辺の環境 住宅や飲食店
●空間演出
建物外観 工事中のマンション
壁画・眺望 タイルによる西洋の山岳地帯
統一感 ある
置物 マンガ本
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント横と脱衣場
脱衣所 テーブルと椅子がスペースを占めていて、非常に狭く感じる
シャワーの出 勢いはあるが熱い
浴槽の種類 電気湯、寝湯(水まくらが冷たくない)、ボディジェット、薬湯
サウナ あり
温度 40℃、45℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 マイペース
清潔さ 全体的にやや汚い印象。ただ、浴槽だけはきれいに感じた
貸しタオル あり(生臭かった)
備え付け なし
◆人
受付 年輩の男性
客層 ほとんど高齢者


【案内】
住所
〒240-0001 横浜市保土ヶ谷区川辺町15-5 星川シュロス
電話
045-331-4071
営業時間
15:00〜13:00
定休日
毎週水曜日
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

※営業時間が「15:00〜13:00」となっているが、おそらく23:00の間違いだろう。