銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

東京浴場(東京・大井町)

2017-07-10 12:40:56 | 銭湯


名前のとおり、東京の真ん中近くにあるのが東京浴場。
JR大井町駅から南西に10分ほど歩くと、古風な銭湯を見つけることができる。
昭和初期の姿を今も残す趣のある銭湯だった。



▲JR大井町駅


▲駅前は非常に賑やか


▲駅前の商業ビルを通って


▲裏側にまわると、少し落ち着いた雰囲気になる




▲ここを右折


▲すると少し歩けば、なにやら高い建物が…


▲煙突だった


▲東京浴場がみえてくる


▲立派な建物


▲到着


下足箱に靴を入れると、自動扉。このへんもなぜか、なんとなく昭和っぽい気がする。


自動扉が開くと、目の前にフロント。東京では番台はほとんどみたことがなく、こういう古い銭湯でもフロントなんだと変に感心してしまった。


受付は、50代後半か60代ぐらいの男性。まさに目の前にテレビがあって、フロント横に古びた味のある休憩室があるのだが、休憩室からだとテレビが斜めからしかみえない。まさに店主のためのテレビという感じだ。


男湯の暖簾をくぐると、なぜか空間があり、その先に自動扉。自動扉を抜けると、脱衣場になっている。
脱衣場はL字の形をしていて、右側に洗面台と大きな鏡。左側は基本、壁際にロッカーが並ぶ。
奥には、坪庭。しかし、店内の照明がガラスに反射してしまい、どんな庭なのか全く分からなかった。
天井は、格天井。ここらへんも新しい建物では決して見ることの出来ない格式を感じる。


浴室は、全面ガラス張りなので脱衣場からもよくみることができた。
手前の左右に立ちシャワーがあって、島カランが二つと、左右の壁にもカランが並ぶ。


それと入ってすぐ目にとまるのが、浴室内にある坪庭だ。
この庭には池もあって、その池の一部がカランからガラス越しで見えるようになっている。
よく浴室から金魚や鯉などの泳ぐ水槽がみえる銭湯はあるが、ここはカランに作られている。
ただ、池のせいなのかガラスのせいなのか、はたまた夜分のせいなのか分からないが、暗くてよくみえなかった。
かすかにみえたのが金魚が二匹ほど。たぶん、実際はもっといるはずだろうけれども…。


それと浴槽は奥にあるのだが、6対4の割合で分かれている。6が浅浴槽で端っこにジェットバス。それと4が深浴槽。
どちらとも白湯で、温度は42、3℃程度。古い銭湯なのでもう少し熱いかと思ったが、そうでもなかった。


それと、坪庭の奥に隠れるようにあるのが、薬湯。こちらは温度が少しぬるめで41、2℃程度に感じた。
熱い銭湯が苦手だけど趣のある銭湯に行きたい、という人にはちょうどいい銭湯かもしれない。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR大井町駅
経路 商業施設を縫って住宅街の方面へ
周辺の環境 住宅や飲食店
●空間演出
建物外観 破風造り
壁画・眺望 箱根?あたりの写真
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう
★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 L字型で普通の広さ
シャワーの出 若干安定性に欠ける
浴槽の種類 ジェット、薬湯
サウナ なし
温度 41℃、42℃
棚 なし
男女入れ替え なし
■サービス
接客 あんまり愛想は良くない
清潔さ ふつう
貸しタオル なし
備え付け なし
◆人
受付 50代後半か60代ぐらいの男性
客層 中高年


【案内】
住所
品川区大井2-22-16
TEL
03-3771-4959
営業時間
午後3時から夜11時30分
定休日
月曜日
最寄駅
大井町駅から7~8分。
日本光学通り、小野学園手前。
※品川浴場組合ホームページ転載

矢向湯(横浜・矢向)

2017-07-10 07:17:01 | 銭湯

川崎南武線の矢向駅を降りて東に歩くこと5分。南武線なので川崎の銭湯と思われそうだが、一応ここは横浜の地で鶴見区の銭湯である。
商店街と住宅街がほどよくとけ込む場所に矢向湯はあった。



▲この日は生憎の雨




▲踏切を渡ると、ひたすら歩くだけ


▲セブンイレブンの近くを右折すると


▲矢向湯に到着


建物自体はそんなに大きくないためか、下足箱のスペースもやや小さめ。
下足箱のところを抜けると、目の前がフロントになっている。
この時は40代ぐらいの男性が立っていて、非常に好感のもてる対応だった。


脱衣場はやや広めのほうだろうか。奥には小さいながらもテレビがあって、ロッカーの数も申し分ない。
清掃も良くされてる感じだが、幾分老朽化してる印象を受けた。


浴室に入ると、ここはかなり変わった作りをしている。
まず右手側に水風呂で、左手前は、立ちシャワーとその横にサウナの入り口。
カランは、左と奥の壁際に並んでいる。この辺はよくあるパターンなのだが、肝心の浴槽がかなり個性的だった。


上段と下段に分かれてて、下段の方が、天然温泉。薄い緑色っぽい色をしている。かろうじて黒湯といえるだろうか。そして上段が白湯だ。
下段がメインになるのだが、全体的に四角に覆われた中に、奥の小さく囲われた浴槽が高温槽。といっても温度は、43℃ほど。一般的な銭湯からすれば、控えめな方だろう。
ほかは低温槽と名前がつけられているが、41℃ぐらい。高温槽と比べてそんなに温度幅はなかった。
低温槽側は、その高温槽を取り囲むような形をしていて、さらに電気湯、ポイントマッサージの浮き湯に枝わかれしている。


上段はというと、横の方にある石の階段を登ると、お湯の通路をたどり、深浴槽にたどり着く。
左端が強力なバイブラと、右端がハイパワージェット。
ハイパワージェットはスイッチを押した瞬間に強力な水流をお見舞いされるので、要注意だ。


客層は、どちらかというと中年寄りだろうか。19時前後の入店だったが、そこそこ入っている感じがした。ただ、室内は静か。やや、照明が暗かった気がする。


天井は低く、少しくたびれた感じがする。浴槽も温泉を使ってるためだろうが、タイルの目地などが黒ずんでおり、汚い印象を覚える。


帰りは貸しタオルを返すため店員さんに声を掛けたのだが、帰りにいた女性店員さんも接客が素晴らしい!
おそらく先ほどの男性とは夫婦関係かと思われるが、銭湯でこんなに気分のいい対応をしてもらったのはほかに記憶がない。
横浜に限れば、ここが接客で一番のお店だと断言できるだろう。それぐらい素晴らしい対応だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 JR南武線矢向駅
経路 踏み切りを渡ってまっすぐ
周辺の環境 住宅やカレー屋さん
●空間演出
建物外観 茶色の壁が印象的な建物
壁画・眺望 なし
統一感 ある
置物 フロント横の休憩室に水槽
照明 浴室はやや暗い
★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 やや広め
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 温泉の低温と高温、電気湯、ポイントマッサージ、強力バイブラ、ハイパワージェット
サウナ あり
温度 41℃、43℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 素晴らしいの一言
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(洗剤の匂いが濃厚な貸しタオル)
備え付け なし
◆人
受付 四十代の男女
客層 ほぼ中高年


【案内】
住所
〒230-0001 横浜市鶴見区矢向5-3-19
電話
045-581-1153
営業時間
14:00~23:00
定休日
不定休
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載