銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

東京豊洲 万葉倶楽部(東京・市場前)

2024-08-17 07:14:00 | スーパー銭湯
#東京豊洲
万葉倶楽部




ゆりかもめ
#市場前駅
▲市場前駅


▲改札口を抜けると

▲右に進めば千客万来にむかう

▲ここを左折


▲途中で右を見れば大きな建物があるが、それが万葉倶楽部だ


▲千客万来の入り口がみえてきて

▲中へ入っていく

▲あとは真っ直ぐ進むだけ






▲万葉倶楽部を見上げる

▲左をみると、入り口があり

▲案内に従う。万葉倶楽部は7階で、無料の足湯は8階にある


出典:ニフティ温泉ホームページ引用
▲8階の足湯

▲入り口に入る


▲カメラがずらり。万葉倶楽部はもともとカメラ屋さんで、昭和32年から平成8年までカメラ一筋だった。ところがなにを思ったのか平成9年から湯河原で万葉倶楽部を開業している。いまやお風呂屋さんが本業だろう


▲万葉倶楽部の入り口。案内係りの人が立っている。スーパー銭湯の入り口で案内係りがいるのはちょっと記憶にない。
入って右側にエレベーターがあり、そのエレベーターにもエレベーターガールならぬエレベーターおじさんが操作してくれる。
少ない人間で仕事を回すのが時代の流れであるが、ここはそれに反してずいぶんと人をかけたところだ

▲エレベーターであがっていくと千客万来が一望できる


7階に到着すると、帰りのお客さんと入れ違い、左の通路に進めば受付のフロントがある。



入り口のまえには20代ぐらいの女性がクーポンの案内などをしていた。「おひとり様ですか?」と聞かれて「一人です」と答えると、ちょっと微妙な沈黙が流れる。そのあとで都民だと受けられるクーポンものもあるのですが?と教えられたが、「都民ではないので大丈夫です」とお断りした。
受付には、20代の女性がふたりと40代ぐらいの男性がおり、自分が対応してくれたのは突如現れた40代ぐらいの女性。
常に笑顔をみせながら親切に対応してくれて、さすが大手のスーパー銭湯だと感心した。
まずはクーポンとか招待券とかありませんか?と聞かれて、値段が3パターンあることを伝えられる。通常の入浴と、岩盤浴セットと、長時間滞在セットだ。
通常の入浴でいいですと伝えると、
「はじめての利用ですか?」と聞かれたので「そうです」と答えると詳細を案内してくれた。会員登録をすすめられたが、何度も来るところではないだろうと判断してお断りした。
最近のスーパー銭湯は手続きが複雑化してるが、ここも例外に漏れず。
ICタグが渡されて、財布代わりになると言われるのは他のスーパー銭湯とおなじだが、靴は靴専用の袋に入れ、ロッカーは自分で選べない。傘があれば傘もそのロッカーで保管するのは後で判明した。
帰りの時は自動精算機が使えるが、支払いはクレジットと一部電子マネーのみ。
それ以外の人は受付で対応してもらわなければならない。
最後はQRコードが印刷された紙を渡されて、ゲートの端末(ガラス面)にタッチすると退場することができる。
と大ざっぱにではあるが受付でこれだけ言われるので、はじめての人は頭に入れるだけで一苦労である。
業界が集約してる途中(カーシニゼーション中)なのか分からないが、今は色々とありすぎて戸惑うことが多い。「便利は不便」とはまさにこのことで、いつか統一される日が来るのだろうか。


受付をすませて靴を袋に入れると、次は館内着の選択が待っている。
こちらもいろんな浴衣を選ぶことができ、長く滞在する人は着たほうがいいだろう。自分は長く居続けるつもりはなかったので手にすることはなかったが、ほぼ9割近くの人は館内着を着て過ごしていた。遠目でみるとみんな同じ服を着ていて異様な集団にみえる。


館内着のあるところから右側に向くと、お土産や雑貨を扱ったスペースがあり、その先に進むとエレベーターや階段がある。それで浴室の6階に向かう。先ほどの館内着があるところの左は、小さなクレームゲーム機と子ども遊び場があったが、ともに狭いスペースだった。


6階に到着すると左が男湯で、右が女湯。
女性のほうが多いのか、向かう途中では多くの女性とすれ違う。
のれんをくぐると、ここの脱衣場はかなり広い。
ロッカーが横列に並び、そのロッカーの列ごとにタオルが綺麗に積み重なっていた。それを自由に手にとって使う仕組みだ。こういうのは便利で良い。
ドレッサーは、フェイスケアやスカルプケア、それと綿棒やティッシュはお決まりであるが、ブラシに、爪切りまであった。爪切りは他人と共有するのは個人的にちょっと抵抗がある。


浴室は緩衝スペースを抜けて中に入ると、一目でシンプルな作りと分かる。
すぐ右側には立ちシャワーがふたつあり、左手には洗い場のカランがあった。
このカランは工夫が施されていて、シャワーのヘッドが4種類もある。
最初に使ったのは勢いはあるもののノズルの幅が広いので使ってて微妙な感じだったが、白い丸みのヘッドはすごく密度が高くて勢いがある。ほかには一般的な通常のシャワーと、ジェットとミストを切り替えることができるミラブルみたいなヘッドもあった。
個人的には、やはり密度の高いヘッドが一番使いやすかった。複数のシャワーヘッドがあると人それぞれの好みで使いわけられるので、ほかのスーパー銭湯も同じようにしてほしいと思った。
備え付けは無名のメーカーが作ったものもあれば、クラシエの備え付けがあったり、シェービングフォームやハンドソープも置いてある。
カランの付近には、ナイロンタオルや歯ブラシ、ひげそりも用意されていた。


浴槽は、横に並んでいて、右から見ていくと浅浴槽と寝湯が一体になっており、入っているお湯は、湯河原から運んできた温泉である。
見た目は無色透明で、匂いはほとんど感じられないので最初は普通の白湯かと思った。
寝湯のジェットは最近の泡立たないものなので当初こそなにも出てないのかと思い腰をおろすと勢いよく噴出していて、不思議な感覚である。
温度は41℃ぐらいだろうか。


出典:ニフティ温泉ホームページ引用


そこから左隣が高濃度炭酸泉で、そんなに濃度は高くなく、標準的な濃度かなという感覚。温度は38℃ぐらいだった。
通路を隔てて、一番ひだりにあるのが水風呂で、水温は18℃ぐらいと標準。とくにこだわったところは感じなかった。


サウナは二種類あって、塩サウナとドライサウナである。
塩サウナはカランに隣接していて、中に入るとあまり人気がないのか先客はひとりのみ。しかもちょうど出るところだった。
左右に長いすが並び、部屋の奥に大量の塩が盛られていた。
温度はミストサウナにしては熱めのほうかもしれない。


ドライサウナは塩サウナの横で、こちらも昨今のサウナブームにしては空いている状況だった。
入った瞬間はそんなに熱く感じず、スーパー銭湯なので無難な温度設定なのかと思っていたら、自動ロウリュをやっていたようで、一定間隔で水を落としてる音が聞こえてくると、その都度静かな熱波がジワジワと肌を覆い、かなり本格的なサウナであることがわかった。


露天風呂は、内風呂のちょうど裏側にあり、扉をあけて外に出ると露天風呂が横に並ぶ。とても開放感ある空間だ。
こちらも湯河原から運ばれた温泉で、浅浴槽とジェットの組み合わせになっている。ジェットのところは石が並び、それが仕切り代わりになっていた。
売り文句なのが、「東京湾を見渡せる露天風呂」「海を望む絶景」
ここもしっかりと白いドットの膜で目隠しされていて、ハッキリみえるのは高層マンション群(オリンピックのときの選手村だったところ)だけだ。
ただ、左の隅にはベッドチェアが複数並ぶのだが、そこで立つと下まで見下ろすことができる。


出典:ニフティ温泉ホームページ引用

▲こちらは7階のラウンジからの眺めだが、ほぼ同じ景色。東京湾というよりもまだ隅田川ではないかという気もしなくもないが、左手をみればウォーターフロントが広がっている


客層は友人同士やカップル、家族連れがメインかもしれない。外国人も何人か見かけたが、羽田空港にある泉天空の湯ほどではなかった。


値段はスーパー銭湯の中でもかなり高額な部類で、入浴だけで3850円+入湯税150円が掛かるので合計4000円。
岩盤浴は別途1500円なので、入浴だけでふらっと入ってサッと出て行く施設ではないだろう。ほとんどの客が長時間滞在を前提としている。
ということで入浴施設がメインではあるが、一般的なスーパー銭湯と比べても特段広いとか設備が多彩とかはなく、むしろ設備の数は絞られていた。
あくまでも他の設備を巡って1日ゆったりと過ごす場所である。その全体の利用を考えると、この値段はむしろコストパフォーマンスが高いと言えるかもしれない。一方で、お風呂の施設だけで考えたら、まったく値段に見合わない。
食事処は和食、中華、洋食と満遍なく用意され、ブュッフェ形式もあり(ソフトドリンク飲み放題で大人2300円。アルコール飲み放題で3900円)、誰もが楽しめる安定感抜群の総合複合施設だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 市場前
経路 千客万来を通る
周辺の環境 千客万来

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 めちゃくちゃ広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 寝湯、水風呂、高濃度炭酸泉、露天風呂
サウナ あり
温度 41℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧、親切
清潔さ きれい
貸しタオル あり(入浴料込み)
備え付け あり

◆人
受付 幅広い年齢の男女
客層 幅広い年齢層


【案内】

住所

東京都江東区豊洲6丁目5番1号(豊洲市場に隣接)

電話

03-3532-4126

営業時間

24時間
<朝風呂>6:00 〜 9:00
<岩盤浴>11 : 00~深夜 3 : 00
<ボディケア・足つぼ>
 11:00~翌4:30(受付3:30まで)
<タイ古式・バリニーズオイル>
 11:00~23:00(受付22:00まで)
<中国式足底健康法・アモイ式リンパセラピー>
 11:00~翌4:30(受付3:30まで)
<あかすりエステ>
 11:00~翌2:00(受付1:30まで)
<骨盤ストレッチ>
 11:00~翌2:00(受付1:30まで)

定休日

無休
※施設メンテナンスによる臨時休館有り

アクセス

※2階にてゆりかもめ「市場前駅」とペデストリアンデッキで連結 ≪ゆりかもめ 「市場前駅」から徒歩4分≫
≪東京BRT 「豊洲市場前」から徒歩3分/「ミチノテラス豊洲(豊洲市場前)」から徒歩7分≫
≪都営バス 「市場前駅前」から徒歩5分/「新豊洲駅前」から徒歩9分≫

駐車場

入庫から7時間まで1,200円
客室利用のお客様・深夜料金をお支払いのお客様(上限20時間)1,800円

料金

<マル得入館セット>
大人:3,850 円
小学生:2,000 円
3歳~未就学児:1,400 円
未就学児:無料

<朝風呂>
大人:2,200 円
小学生:1,100 円
3歳~未就学児:800 円
未就学児:無料

<深夜追加料金(深夜3時以降)>
大人:別途3,000 円
小学生:別途1,500 円
3歳~未就学児:別途1,500 円
未就学児:無料

※マル得セット入館料は入浴料・浴衣・バスタオル・タオル・館内利用料金のセット割引料金です。
※入湯税別途150円かかります。(12歳未満非課税)

<館内延長料金>
大人:400 円 1名1時間当たり
小学生:200 円 1名1時間当たり
小学生未満:200 円 1名1時間当たり

<家族風呂>
1時間4,500円
※別途入館料が必要です。

<岩盤浴>
大人:1,500円
※小学生以下は岩盤浴をご利用できません。
※岩盤浴着がついております。
※定期的に清掃をしております。

※ニフティ温泉ホームページ転載


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2 コメント

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Unknown (mac68615)
2024-08-19 02:19:47
箱根駅伝往路の観戦後に、夜の宴会までの時間潰しに小田原の万葉倶楽部に行ったことがあります。
値段に依る、客選別には成功している印象で、何処もゆったり使えた記憶が鮮明です。
ビュッフェがあるなら、長居を前提に行ってみようかしら。
ロッカーから本の出し入れとかが面倒だったかな。
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Unknown (southandnorthface)
2024-08-19 06:30:39
@mac68615 mac68615さんへ

箱根まで応援に行くのは、熱い母校愛を感じました。今年のラグビーは夏合宿で早稲田が帝京を圧勝(しかも日本代表の矢崎選手不在で)したので色々と期待ができる年かもしれません。
小田原の万葉倶楽部は行ったことがないのですが、経験者に聞くと評判が良かったです。基本的に万葉倶楽部は長時間利用を前提としているので、のんびり過ごすにはいいところですね。
ここのビュッフェはすごい人気でした。
あと自分は訪れなかったのですが、屋上にある無料の足湯は眺めがすごくいいところらしく、千客万来で食事して足湯を楽しむというのもいいかもしれません。
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