#宮本温泉
京急本線
#京急大津駅
▲京急大津駅。浦賀のすぐ近くだ
▲改札口
▲改札口を抜けたところ
▲坂本龍馬の妻だったおりょうさんのお墓がこの近くにある。竜馬と別れたあとは転々としながら横浜にたどり着き、やがて再婚して横須賀で暮らしていたが貧窮のまま亡くなったそうだ
▲駅の横には鳥居
▲右にみえる信楽寺がおりょうさんのお墓があるところ。真下あたりに今回の目的地である宮本温泉がある
▲右にまわると踏み切りがある
▲踏み切りを渡り、線路沿いを歩く
▲そのまま直進するのみ
▲突き当たりに宮本温泉がみえてくる
▲奥に煙突
▲到着
中に入ると目の前に下足箱があり、左側が入り口の通路となっている。
扉をあけるとこじんまりとしたところで、右手前に受付、奥には休憩室があるがテーブルはなくて椅子が左右に並ぶのみ。奥真ん中に古い体重計があるが、それが飾りになっていた。
出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
受付に座るのは、40代後半か50代前半ぐらいの女性。愛想こそないがテキパキと仕事ができそうな雰囲気がある。身だしなみもちゃんとしていた。
貸しタオルをお願いすると、パッと出してくれて、「返すときは後ろのカゴにいれてください」と言われた。案内も隙がない。入る前に下足箱の鍵とロッカーの鍵を交換してもらう。
男湯は右側で、女湯は左側。
のれんをくぐると開店して間もないせいか、照明はつけられておらず採光だけだったが十分に明るかった。
ロッカーは脱衣場の右側面と真ん中にあり、右側は白く、真ん中は茶色。あてがわれたのは真ん中のロッカーだった。
入り口の手前に洗面台がある。
出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
服をぬいで浴室の扉をあけると、ここは横須賀にしてはちょっと変わったタイプの作りだった。
広さはそれほどでもないが、入ってすぐ目の前のところに水風呂がある。
青いタイルの小さな浴槽で、詰めて2人ぐらい。手を入れてみると18℃ほどで一般的な水温だった。
右手前をみれば、サウナがある。東京と比べれば追加料金は220円と比較的リーズナブルな値段だ。バスタオルも一緒に貸し出され、タオルを巻いて入ってくれとあった。中を覗くとすこし小さいかなという印象だった。
左手前にはハンドシャワーの立ちシャワーが1つ。カランは左右にあるが、左は7つほどで、右が3つ。ということで全体的にかなり少なく、自分が入店した時は空いてるのが1つか2つのみ。客に挟まれながら小さくなってシャワーを浴びた。
シャワーの出は特に良くもなく悪くもなくといったところ。
水風呂の裏側には六角形のカランがあり、こちらはシャワーはなくて蛇口のみ。混んでる場合はこれを使うのも手かもしれないが、自分がいた時は誰も使っていなかった。
出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲たぶんこちらは女湯。奥の写真が全然ちがう
こんな感じで、大阪あたりの銭湯と少し似てるかなという印象をもった。お湯が水道水なのに温泉と名乗っている点も大阪の銭湯とおなじである。
創業者がどこ出身なのか分からないけど、横須賀に共通する作りではないことは確かだ。
浴槽は浴室の奥にあって、真四角ではなくやや台形のような形をしている。
左側が座湯で、2つのジェットが並ぶのと、右側は奥がバイブラ。ピンポイントジェットのような表記をしていたけど、バイブラである。
手前が電気風呂で、仕切り壁のところに設置してある。
温度は44℃ぐらいとすこし熱め。
最初はキツく感じるけど、これぐらいならなんとか肩まで浸かることができる。やはり夏の銭湯は熱いほうがいい。鳥肌が立つほど熱いお湯に入ると、夏でもサッパリした気分になる。
面白いのは、壁絵が写真なのだが渓流の雪景色だったことだ。
一般的にこの手の写真は、夏の森林や滝が多いので、冬の景色ははじめて。
寒い時期なら真冬の露天風呂に入っている疑似体験ができるかもしれない。
天井を見上げると、コンクリート作りで縁の部分が薄緑色だった。ふつうは青がほとんどなので、このあたりも独自色を出している。
さらに露天風呂もある。
右のカランと浴槽を挟んだ通路のところに扉があり、外に出ると岩作りの露天風呂が目に飛び込む。詰めれば3人は入れるかなといった広さだ。
薬湯仕様で、この日は赤茶色をしていた。手前の左側には外気浴のできる台座の椅子がある。
露天風呂に入ってみると、内風呂よりも熱くて驚いた。基本的に露天風呂は内風呂よりも低い傾向にあるので、ここはかなりの熱湯志向である。
といってもそんなに差があるわけではなく45℃ぐらいだろうか。
こんな感じで全部熱いところなので、お風呂あがりに外気浴をしていてもいっこうに汗のひく気配が感じず、むしろ永遠に汗が流れているんじゃないかというぐらい止まらなかった。
夏のときはすかさず水風呂に入って体を冷やすのが正解だろう。
客層はほぼ高齢者だが、一部で全身に刺青を入れた中高年がいたぐらい。みんな静かで会話もなく、譲り合いながらお風呂に入っていた。
かなり古い銭湯という印象があるが、それでも本当に古い銭湯と比べるとサウナがあり水風呂があり露天風呂まで備わっていて、微妙に新しいところである。この中途半端さが面白い。
そういえば脱衣場にもかなりレトロな防犯カメラがついていたりと、昭和後期か平成初期あたりでリニューアルした銭湯なのだろうか。
この中途半端さと迎合しない独自色を打ち出した空間が斬新な気分にさせてくれる銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 京急大津
経路 線路沿いを歩く
周辺の環境 住宅
●空間演出
建物外観 コンクリート作り
壁画・眺望 冬景色
統一感 あり
置物 なし
照明 薄暗い
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつうの広さ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、座湯、バイブラ、電気風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 44~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 テキパキ
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし
◆人
受付 40代後半の女性
客層 高齢者がメイン
【案内】
住所
〒239-0808
横須賀市大津町3-7-3
電話
046-836-6404
営業時間
15:00〜23:00
定休日
毎週金曜日
京急大津駅より徒歩3分。駐車場は店舗の表側に6台あります。
※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載
このお風呂は行ってみたいなって思って駅を調べたら、羽田近くの京急蒲田からかなり有りますね。行くのはちっと厳しいなあ。
おはようございます。
京急大津は遠いですよね。しかも乗り換えがあって不便な場所なんです。ちょっと気軽には行けないところでした。
ただそうした場所にあるせいか、特色ある銭湯だったかなと思います。
東京湾の入り口の縁に面したところで、ペリーも来航(上陸したのは久里浜ですが)した浦賀近くですが、あまり観光資源もないところなのか寂しげでとても静かな街でした。