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先日「大楠公~桜井の訣別」の合唱を聞いた。
大楠公、は桜井の泊で楠正成が足利尊氏との決戦に臨んで、我が子・正行に諭す下りを歌っている。
この合唱では、
青葉茂れる桜井の 里の渡りの夕間暮れ 木の下陰に駒止めて・・・を
少年・少女合唱団が元気よく歌う。次に
正成涙を打ち払い 我が子正行 呼び寄せて 父は兵庫に赴かん・・・と
男性合唱団が、父が子に諭すように歌う。そして、
父上いかに宣うも 見捨てまつりて ただ一人 いかに帰らん帰られん・・
と
少年少女合唱団が、息子が父に懇願するように歌う。
・・・こうして4番は全合唱で締めくくられる。
「大楠公」は昔から よく親しんだ歌ではあるが、シンフォニックな伴奏で
父と子の会話のような構成で歌われると、すごく感動も大きかった。
今まで、これほど感動を覚えた「大楠公」も無かったし、これほど感動した合唱も無かった。
父子の情愛の深さを見事に歌いあげていた、素晴らしい「大楠公」だった。