しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

魚アレルギーのネコ様

2010-04-13 21:54:00 | 猫の町
 わが家のネコ様は、魚アレルギーなんです。
 さかなを食べると、吐くんです。

 チンチラとアメショーのあいの子のようでしてね。
 大震災(1995年)で迷子になっているのを芦屋で保護されて、そこから神戸のわが家にやってきたんです。
 壊滅の街が復興をめざしていたときでしたし、それで「夢」って名前にしたんです。

 とにかく甘いものが大好きで、カスタード・クリームなんか、もう目がない、って感じ。
 果物だったら、モモ。

 そりゃあ、ひとまずネコですから、サカナも、欲しい、欲しい、とは言うんです。
 でも、やると、まもなく玄関あたりへ飛んでいって、ゲロッ、ゲロッ。

 今夜もわが家の食卓にはアジが並んだのですが、あんまりしつこくせがむので、指先くらいの切れ端を三つばかり食べさせたんです。
 で、いちおうはおいしそうにモグモグと。
 でもやっぱりおしまいには、例のごとく玄関へ走って行って…。
 
 けれど、そういう猫バナレしたところが、どうも、とってもかわいいんです。

 あっ、言い忘れましたけど、女の子です。
 もうおばあさんのはずですが、感じはまだまだ少女です。
 ネコジャラシのおもちゃを見つけると、これで一緒に遊べ、っていつまでもせがみ続けて、もう、うるさいくらいなんですよ。

ネコはおシリから年をとる?

2009-03-14 22:38:00 | 猫の町
 ネコって、おシリから年をとるのかしら。
 わが家のひとり娘は「ゆめ」っていいましてね、アメリカン・ショートヘアとチンチラの混血らしいんです。
 大震災(1995年)のあと街で迷い子になってるところを愛護団体のひとたちに保護されて、わが家に落ち着くことになったんです。

 顔はね、まだ娘のころそのままのベッピンさんなんですけど、うしろからながめますとね、おシリのあたりがいささかワビしくなってきて。
 おバアさんがちょっとガニマタかげんで歩いている感じ。

 ああ、もう、そうか、彼女と14年も一緒にいるのか…。
 震災のあと、山アリ谷アリだったなア。

 でも、まだやっぱりヒモが好きで。
 ハコの中が大好きで。
 荷物が配達されてくるたびに、好奇心を爆発させて。
 
 ネコジャラシのオモチャもどこからか探しだしてしつこいくらい、遊べ、っていうんです。
 心は永遠のみずみずしさ。

 でも、ゆめと歩調を合わせてわが家の夫婦も年とって、最近つくづくこう思っているんです。
 ひともネコと同じだなあ、心に年がない点では。
 鏡を見ると、レキゼンと高齢者なんですが、心をのぞくと年少者。

 ゆめと毎日、きゃっきゃいいながら、遊んでます。

I 'm Kobe Cat. その2

2007-03-25 22:50:45 | 猫の町
 摩耶山のふもとの野崎通3丁目をナワバリにしているシロクロは、マンションの駐車場にねぐらを置いている、まあ、なかなかのイケメンです。
 ここしばらく姿をくらましていたのですが、お彼岸の前にひょっこり駐車場に帰ってきました。

 清水一家のケンカにでもいってきたみたいに、頭のテッペン近くにちょっとした切り傷をシルシにして、しかし1か月近くの旅はやっぱりかなりの消耗ではあったのでしょう、自慢の毛並みもこころもち黒ずんでいるようでありました。

 もちろんケンカはケンカでもシロクロのケンカはそのスジのケンカと違って、春の到来を告げる恋のサヤ当てというやつです。
 一夜のフィアンセを探す命がけの旅なのです。
 とくにシロクロにとっては、ことしが一人前になっての初めての春というわけで、まあ首尾よく思いを達したものか、周りをちょとヤキモキさせてもいたのです。

 じっさい、首尾はどうだったのでしょう。

 で、界隈で知る人ぞ知るのネコ通女史のご意見をうかがうことにしたのですが、彼女の託宣によりますと、頭の傷があるというのは、ライバルと正面からぶつかって、そいつを撃破したというアカシで、したがって彼は間違いなく天から授かった自分のギムを果たしたろう、ということでした。

 ハズレだったら、腰のあたりとか尻尾とか、逃げしなにうしろをズバッとやられている、というわけです。
 オメデトウサン、だったのです。

 マンションの規定によりますと彼のねぐらは不法占拠で、ですから赤飯を炊いて祝ってやるというわけにはいかないのですが、さしあたり、カツオブシをひとつかみ、車の陰に置いておくくらいは、大目に見てもらおうか、と思ってます。 
 

I am Kobe Cat.

2007-03-22 23:08:31 | 猫の町
 神戸港の東寄りに開かれた新しい町HAT神戸の高層住宅街を縄張りにしている“女顔役”のシロイチ-ブクロブチアネゴはずいぶんな男好きで、この春も恋のあかしをお腹に宿しているのですが、もともと豊満なうえに三つ子か四つ子に恵まれたのでしょう、ここのところはもうドタリドタリ。

 まあ、あたりの人サマも寛容なので、マイペースで春の日差しをのんびり楽しんでいる毎日なのですが、ただ、からだの手入れにはちょっと苦労しているようなのです。

 きれい好きで、巧みな舌さばきで毛並みも余念なく整えているとはいうものの、さすがに大きなお腹が邪魔になって、シモの方まではどうしても届きません。

 ラッコスタイルにひっくりかえって、あともうすこし、あともうすこし、というところまではいくんですが、いくらからだを折り曲げてもあと1センチがだめなんです。

 この苦行、サクラの咲くころまで続くでしょう。 

ねこ新聞

2007-02-17 23:22:13 | 猫の町
 「ねこ新聞」という月刊の新聞があるのをご存じですか。
 決して、ねこだまし、ではないんですよ。
 編集長は神戸生まれの原口緑郎さんで、もちろんねこ大好きニンゲン。
 今年の1月号ですでに通巻83号にもなるんです。

 1月号にも名だたるホモ・ニャピエンスたちが身の回りのニャンちゃんたちの動静を伝えていますが、ちょっと悲しい報告が重なりました。
 古川薫さん(作家)のお宅の一員だった美猫のミシェルは、いつもどこかの美女に抱かれた名残に香水の香りをまとって帰宅におよんでいましたが、とつぜん近所の公園で犬に噛まれて死んだそうです。
 中村好一さん(公務員?)が赴任先で同居するようになった黒毛の「彼女」も、ある年の年明けとともに帰ってこなくなったそうです。どうも近くの国道で交通事故に遭ってしまったようなのです。
 ねこっていつも、不意に、そっといなくなりますね。

 面白かったのは出久根達郎さん(作家)の、ある町に「ねこうどん」屋があったというお話。オチを読めば、ナーンダ、ということになるのですが、心をそそられたかたはどうぞ「ねこ新聞」をお読みください。
 
 猫新聞社は〒143-0025東京都大田区南馬込1-4-10 電話03-5742-2828
 http://www.nekoshinbun.com/