久しぶりに理屈抜きに楽しめた!!
そんな音楽会だった。
演奏者全てが室内楽が好き、音楽が好きといった
プロには珍しい?ピュアな気持ちが
とても伝わってくる近年稀な音楽会だった。
ラ・ビッシュ・アンサンブルは
京都市交響楽団(京響)と
大阪シンフォニカー交響楽団団員で
構成されたのオクテット(八重奏団)。
1stウ゛ァイオリン,2ndウ゛ァイオリン、ウ゛ィオラ、チェロ、
コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンの編成。
今日の音楽会は『「対」の響奏』と題して、
ベートーウ゛ェンと同時代の作曲家・ウ゛ィットと
現代作曲家・ティシュハウザーの
八重奏曲(日本初演)の「対」、
アイネムの管楽器の三重奏と
コダーイの弦楽器の三重奏の「対」という趣向。
このコンセプトは平易だが
とても多様な室内楽の宇宙を楽しむことが出来た。
メンバーは比較的若い演奏家が中心だが、
この日の最も素晴らしい演奏家はファゴットの仙崎和男。
唯一のベテランで2006年3月まで
京響首席奏者を務めており、
現在も後進の指導に当たっている。
仙崎の素晴らしさの一点目は
ソロの時のエッジの効いた鋭敏な音色と
伴奏に回った時の周囲に溶け込む音色。
またそのソロの音色やフレージングが極めて多彩。
ウ゛ィットにもアイネムにも多数のソロがあったが
(特にアイネムの第二楽章の冒頭は無伴奏で1分近い)、
ベテランらしさと一流演奏家らしさの
両方が備わった存在感ある演奏だった。
他の演奏家もよい。
1stウ゛ァイオリンの田村安祐美
(大阪シンフォニカー交響楽団コンサートミストレス)は
全体をよく統率していたし、
他の演奏家も自発性と合致性を
合わせ持った演奏を展開していた。
皆オーケストラ所属のため、
なかなかこうした音楽会を続けるのは大変だろうが
更なる期待を寄せたい。
【曲目】
○フリードリッヒ・ヴィット
七重奏曲ヘ長調
(※七重奏と書いてあるがこれはチェロとコントラバスが
同じ声部を担当するため。実際は8人で演奏される)
○ゴットフリート・フォン・アイネム
ねずみとビーバーと熊のセレナーデ作品84
(クラリネット・ファゴット・ホルン)
○ゾルターン・コダーイ
2つのヴァイオリンとヴィオラの為のセレナーデ作品12
(ヴァイオリン2台・ヴィオラ)
○フランツ・ティッシュハウザー
八重奏曲(1953)〈日本初演〉
【メンバー】
ヴァイオリン:田村安祐美
ヴァイオリン:片山千津子
ヴィオラ:高村明代
チェロ:渡辺正和
コントラバス:神吉正
クラリネット:鈴木祐子
ファゴット:仙崎和男
ホルン:小椋順二
そんな音楽会だった。
演奏者全てが室内楽が好き、音楽が好きといった
プロには珍しい?ピュアな気持ちが
とても伝わってくる近年稀な音楽会だった。
ラ・ビッシュ・アンサンブルは
京都市交響楽団(京響)と
大阪シンフォニカー交響楽団団員で
構成されたのオクテット(八重奏団)。
1stウ゛ァイオリン,2ndウ゛ァイオリン、ウ゛ィオラ、チェロ、
コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンの編成。
今日の音楽会は『「対」の響奏』と題して、
ベートーウ゛ェンと同時代の作曲家・ウ゛ィットと
現代作曲家・ティシュハウザーの
八重奏曲(日本初演)の「対」、
アイネムの管楽器の三重奏と
コダーイの弦楽器の三重奏の「対」という趣向。
このコンセプトは平易だが
とても多様な室内楽の宇宙を楽しむことが出来た。
メンバーは比較的若い演奏家が中心だが、
この日の最も素晴らしい演奏家はファゴットの仙崎和男。
唯一のベテランで2006年3月まで
京響首席奏者を務めており、
現在も後進の指導に当たっている。
仙崎の素晴らしさの一点目は
ソロの時のエッジの効いた鋭敏な音色と
伴奏に回った時の周囲に溶け込む音色。
またそのソロの音色やフレージングが極めて多彩。
ウ゛ィットにもアイネムにも多数のソロがあったが
(特にアイネムの第二楽章の冒頭は無伴奏で1分近い)、
ベテランらしさと一流演奏家らしさの
両方が備わった存在感ある演奏だった。
他の演奏家もよい。
1stウ゛ァイオリンの田村安祐美
(大阪シンフォニカー交響楽団コンサートミストレス)は
全体をよく統率していたし、
他の演奏家も自発性と合致性を
合わせ持った演奏を展開していた。
皆オーケストラ所属のため、
なかなかこうした音楽会を続けるのは大変だろうが
更なる期待を寄せたい。
【曲目】
○フリードリッヒ・ヴィット
七重奏曲ヘ長調
(※七重奏と書いてあるがこれはチェロとコントラバスが
同じ声部を担当するため。実際は8人で演奏される)
○ゴットフリート・フォン・アイネム
ねずみとビーバーと熊のセレナーデ作品84
(クラリネット・ファゴット・ホルン)
○ゾルターン・コダーイ
2つのヴァイオリンとヴィオラの為のセレナーデ作品12
(ヴァイオリン2台・ヴィオラ)
○フランツ・ティッシュハウザー
八重奏曲(1953)〈日本初演〉
【メンバー】
ヴァイオリン:田村安祐美
ヴァイオリン:片山千津子
ヴィオラ:高村明代
チェロ:渡辺正和
コントラバス:神吉正
クラリネット:鈴木祐子
ファゴット:仙崎和男
ホルン:小椋順二