しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

美しいニッポン人

2008-02-29 08:28:33 | 社会
 裏でコソコソ動いて、それがバレたらノラリクラリ言いわけして、それが通らなくなったら、こんどはあつかましく居直って。
 石破さん(防衛大臣)のやり口を見ていると、なんですなあ、あれは典型的な日本人のやり口ですなあ。
 つまり、正直いうと、わたしたちがふだんやってるやり口ですなあ。

 まあ、わたしたちが選んだお人ですから、わたしたちにそっくりなのは、ごく自然なことで。
 鏡に自分の顔を映して、そいつを見ているようなあんばいで。
 わたしたち日本人の自画像なわけでして。

 しかし、みにくいですなあ、わたしたちの、この自画像。

ウソで固める防衛省――イージス艦事件

2008-02-28 22:39:59 | 社会
 よくもまあ、こんなにまで、防衛省は国民をバカにできるものですね。
 平気な顔でウソがつけるものですね。

 防衛大臣はひそかにイージス艦員を呼び寄せていながら、それを隠して、国民には自分たちに都合のいいことばかりを並べているし、防衛事務次官もイージス艦員から聞いたことを、ごまかし通そうとしているし。

 そしてその事実が明かされても、あやまるどころか、居直って、自分たちのどこが悪いんだという顔でしょう。
 これが防衛省で最も偉い2人の人のとる態度ですか。

 なんという厚顔無恥(こうがんむち)。

 この怒りをもっとしっかりとぶつける言葉がないものですかねえ。
 市民のひとりとしては、もどかしいですねえ。

NECのVALUESTARのダメさ加減

2008-02-28 11:43:02 | パソコン
 ぼくのパソコンはVALUESTARですが、1年目は正常に動いたものの、保障期間の過ぎた2年目からはもう故障続きです。
 ウンザリしています。
 一昨日は確定申告の作成中に、ようやく全部の数字を入れ終わったと思ったら、そこでダウン。またやりなおしです。
 今日も起動だけに30分もかかって、重要な書面を9分どおり書き上げたと思ったら、そこでダウンです。

 システムがひ弱で、ちょっとした環境の変化で異常を起こしてしまうようです。
 構造のしっかりした他社の機種に買い換えようと心積もりはしているのですが、このNEC製品も完全に壊れているわけではなく、要するに故障をひんぱつしながら、生きているわけで、どうも処置に困るわけです。
 なにせまだ3年目ですからね。
 まあ、故障のたびに、VALUESTARはダメだ、ダメだ、としつこく言いながら、臨終まで付き合おうかと思ってますが。 
 

石破さんは、役者ジャノウ

2008-02-27 23:08:19 | 社会
 防衛大臣の石破さんという人も、役者ジャノウ。
 イージス艦事件の真相を全力で究明する、と国民に大見得(みえ)を切っておいて、なんのことはない、裏で自衛隊と口裏合わせをしていたというじゃないですか。
 事件の直後に現場責任の航海長をいちはやくヘリコプターで艦から呼びつけて、ヒザづめでどんなふうに世間に出すかを画策して、それで国民には正義の味方みたいな、エエ格好をしていたっていうんですから。
 防衛大臣も防衛省も自衛隊もけっきょくは同じアナのムジナですね。
 国民よりも自分たちの組織のほうが大事なんです。

 それにしても、日本の庶民ってエのは、これだけ政治家たちにバカにされ、コケにされても、まだおとなしいんですね。
 よこっつらをはたかれても、エヘヘヘ、と笑っている。
 まあ、江戸時代からこの調子ですからね、日本は政治家の天国ですよ。

バラの神秘

2008-02-27 01:01:04 | 引用
 フランスの国王・ルイ14世は「最も香(かぐわ)しい帝王」と称され、専属の調香師であるマルティアルをいつも私室に侍らせていた。ルイ15世の宮廷は「香水の宮廷」と呼ばれ、その寵愛(ちょうあい)を受けたポンパドール夫人は、画家や作曲家と同じように調香師を待遇した。(蓬田勝之著「薔薇のパルファム」 求龍堂)

時が熟し始めた――田波克己個展

2008-02-23 19:07:38 | 美術
 神戸・三宮のギャラリーあじさいで神戸の画家・田波克己さんの個展を見ました。
 田波さんは人物やガラス器を独特の形態で描くひとです。
 ゆがんだり、ねじれたり、伸縮したり…、裸婦像やワイングラスがダイナミックに変形したかたちでカンヴァスの上にあらわれます。

 不思議なのは、どれも現実にはありえない姿なのに、すべてが強いリアリティー(実在感)を持って、そこに登場しているということです。
 まるで絵の中にはこちらの世界とは違う特別な物質の法則があって、田波さんの人物像や静物はその向こうの特別な法則にのっとって強力にそこに出現しているような感じです。

 今度の個展で初めて知ったことですが、田波さんはモデルをデッサンするあいだ、見つめているのはモデルのほうだけで、カンヴァスで動かしている手のほうは見ないそうです。
 すべてを目にたよるような描き方でほんとうにものの本質をつかむことができるのか、そこにこのひとの疑問があるというのです。

 目で見て、それを体全体、五感のすべてを働かせながら描く。
 そういうことができないか、懸命に試みているのです。
 モデルが変形していくのも、モデルが五感を通っていくうちに、部分部分の手ごたえに従って、そのように形が定まっていくからだともいえるでしょう。

 とくに今回は絵に温かさ、豊かさがあらわれているように見えました。
 デッサンの線が非常に厳しい画家ですが、そこに、なにか心にしみるものが漂い始めているのです。
 花がほころぶときのような…。
 時が熟しかけているようです。

 個展は2月24日(日)まで。ギャラリーあじさいは078.331.1639

漁船を見下すイージス艦

2008-02-22 22:13:19 | 社会
 けっきょく、イージス艦の乗組員の怠慢(たいまん)のようじゃないですか、漁船の2人が死んだのは。
 ブリッジの隊員がちゃんと見張りをしていなかった。
 レーダーの隊員もしっかり監視をしていなかった。
 そのようじゃないですか。

 でもこれはその隊員だけの個人的なミスというわけではないでしょう。
 イージス艦全体に、漁船なんか海上の邪魔者にしか過ぎん、というような考えがみなぎっているんです。
 見下している。
 だから、漁船の船団が航行しているところへ自動航法のままで強引に巨艦が突っ込んでいくんです。
 イージス艦のほうに漁船を避ける義務があるのに、自分たちはエラいんだから、漁船のほうが避けて当然だと思っている。
 同じ海の男でありながら、漁船への思いやりや優しさのかけらもない。

 アメリカとの合同演習ではアメリカにヘイこらしてきて、日本へ帰ってくると急にデカいツラしてこんなふうに小さな漁船を蹴散らすんです。
 そして事件になったら、今度は自分たちの組織を守るために国民をバカにしたようなウソをつく。
 ミスを隠そうと必死になる。
 みっともない。みにくいですよ。誇りも信念も美学もない。

 帰国して、気がゆるんで、艦内にはアルコールのにおいなども漂っていたんじゃないですか?

 またぞろ旧日本軍のゴウマンさが出始めているようにも見えますね。
 民間を見下す悪い精神を受け継いでいるんです。
 防衛省に格上げされて、いままで隠していた陰険なキバがいよいよおもてに表れてきたんです。

 日本の国は国民も多くがまだ政治的に幼稚ですからねえ、自衛隊の増長を自民党政府のいうままに傍観してきて、けっきょくはこんなふうに自分たちの中から犠牲を出してしまうんです。

言い逃れに必死の自衛隊

2008-02-21 23:02:38 | 社会
 イージス艦に親子を殺されて悲嘆のきわみにある漁民の親族に、こともあろうに海上自衛隊の幕僚長が「報道陣には何も話すな」と言ったそうですね。
 自分たちが加害者でありながらですよ、被害者の親族に黙っておれなんて、よくも言えたものですね。

 自衛隊は事件の内容についても、とにかく言い逃れを考えて、ツジツマの合わないことを言ってますね。
 レーダーに漁船が映らなかったなんて、まるで子供だましみたいなことを言って、全国の海の男たちからバカにするな、と猛反発を受けたりしてねえ。
 なんとか責任をのがれようと、右往左往のありさまですよ。
 
 国民を守るのが責務だと表向きは言ってますけど。
 その国民を殺しておいてですね、いまは国民よりも自分たちの組織を守ることにきゅうきゅうじゃないですか。
 防衛大臣も自分のイスを守るのにきゅうきゅうだし。

 わたしたちの税金で食ってること、幕僚長も防衛大臣も、すっかり忘れてんですね。
 国民の税金で食わしてもらいながら、その国民を殺したってこと、ちゃんと思い出してもらわんといけませんね。

国民を殺すイージス艦

2008-02-20 22:41:49 | 社会
 イージス艦って、無用の長物と思ってましたが、無用の長物どころか、国民を殺すんですね。
 アメリカとの合同演習に参加して、アメリカにいい顔して、それで房総半島まで帰ってきて、こんどはデカい顔でそこのけ、そこのけ、漁船を蹴散らして、漁船は真っ二つ、2人の命を奪ってしまったんですよ。
 アメリカを守って、日本の国民は殺すんですか。
 1400億円もの税金を使って建艦して、それで国民を殺すってのは、あまりにもひどい話じゃないですか。
 
 防衛事務次官は防衛産業と結託して私服を肥やすし、防衛大臣には緊急のときにも情報がはいらないし。
 自民党政府は防衛庁を防衛省に格上げするのに狂奔して、あげくこのテイタラク。
 とうぜん防衛大臣はクビを差し出して責任をとられることでしょうが(こんな事件を起こしておいて、いくらなんでも、大臣のイスにすがりつづけられるような情けない姿はおみせにならないでしょう)、ことは国民の命の問題ですからね、内閣総辞職してもまだ足らんでしょう。

 自衛隊がいいわけにキュウキュウとしているようすなのもメメしいですねえ。
 日本の武士道はどこへいったんです、どこへ。

おおきに、中島さん―ロドニー賞

2008-02-15 12:36:55 | 都市
 神戸には、ほかの街ではちょっと見られない、風変わりな賞があります。
 神戸の街のために何かおもしろいことをしてくれた人に、おおきに(ありがとう)の心を込めて市民から贈る賞です。
 市民から贈る、というのは、候補を出すのも市民なら、選考にたずさわるのも市民で、その賞というのも、地元の六甲山の花崗岩(かこうがん)で作られる彫刻なのです。
 彫刻は授賞のつど受賞者その人に向けて作られるオリジナル作品で、それもまた彫刻家・小林陸一郎さんのボランティアで制作されているのです。
 「ロドニー賞」と呼ばれています。
 大きな賞金がついているわけではありませんが、みんなの心の結晶で営まれている賞なのです。

 今年度は、神戸や姫路そして阪神間の芸術や文化の活動を、陰から30年以上にもわたって支えてきた中島淳(なかしま・きよし)さんに贈られました。
 中島さんは、もとはサラリーマンで、それも定年退職するまで勤務はきっちりと果たされたのですが、そうしながら、芸文活動の裏方としてたくさんの仕事を手がけてこられました。
 それも手助けというようなレベルではなく、事務局長として企画の中心に入ってひとつひとつのプログラムを成功へ持っていくという、大変な立場です。

 つい先だっても、河東けいさんの一人芝居「母」の公演を韓国で成功させてきたばかりですが、演劇のほかに音楽コンサートや美術展など、中島さんが手がけたプログラムは多岐にわたり、すぐには数えることもできません。
 地域社会から現代の世界に向かって鋭い批判の論陣を張ったユニークな季刊誌「兵庫のペン」を1975年から23年間ささえ続けたことも特筆されていいでしょう。
 現在は若い芸術家たちを支援する市民メセナ「亀井純子文化基金」の事務局長も務めています。

 なんでそんなに献身的に? とは無論だれもが抱く疑問なのですが、あるいは中島さんの幼少期の体験にその根があるのかもしれません。
 1940年生まれの中島さんは、大阪で空襲にあって焼け出され、疎開先の赤穂では、親戚が禅寺だったものですから、そこで幼くして厳しい精神生活を送りました。
 平和への強い願いと精神への敬虔(けいけん)な姿勢が、この人の情熱の底にあるのかもしれません。
 たぶん、それから、もうひとつ。
 夢追い魂。つまり、ロマンティスト・スピリット。

 (なおロドニー賞は今回で17回目です。ちなみに神戸が大震災に遭った1995年には、現大リーガーのイチロー選手が受賞しています。その年、神戸をフランチャイズにしていたオリックス・ブルーウェーブのナインとして、イチロー選手はチームを優勝に導いて、神戸市民を元気づけてくれたのです。その活躍への“おおきに”の授賞でした)