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ブログ版 シュプリッターエコー

危機意識をあおる安倍さん…中国ガス田

2015-07-26 18:38:00 | セイジ
 中国のガス田開発を証拠づける写真が防衛省からマスコミに発表されました。
 むろん安倍さん(首相)の指示があってのことです。

 安倍さんの狙(ねら)いはみえみえです。
 安保法案(集団的自衛権)を衆議院で強行採決してから、安倍さんの支持率(各種世論調査)はガタ落ちです。
 国民は自分についてくるとタカをくくっていた安倍さんにとって、これはずいぶんとアテはずれのことでした。
 こういう場合、権力を握っている人のやることは、いつの時代も同じです。
 外国からの脅威(きょうい)を強調して、わたしたち大衆の危機意識をあおるのです。
 中国が日本の国益を侵(おか)そうとしている、だから私(首相)の言う通り、集団的自衛権を確立して、日本を守らなければならない、私についてきなさい、私に間違いはありません、というわけです。

 中国のガス田開発はむろんとうからわかっていたことです。
 航空自衛隊の調査能力は優秀です。
 写真資料もワンサと蓄積されているはずです。
 それをどう利用するかは、こんなふうに権力を握っている人の心ひとつで決まるのです。

 さて、安倍さんの意図はみえみえですが、それを投げつけられた私たち大衆はちょっと悩ましい立場に立たされました。
 いささかきたない日本の首相のやりかたなのですが、じゃあ中国の首相がきれいかというと、決してそんなわけではありません。
 むこうにも政府の高官や軍部の指導者や富豪の思惑(おもわく)も含めて姑息(こそく)な計算があるのです。
 私たち大衆は、こちらのきたない政府とむこうのずるい政府とのその間で、両方の政府からのはさみ討ちにあっているというわけです。

 そこで、さあ、どうするか。
 やることはひとつです。
 わたしたち大衆ひとりひとりが自分の頭で考えること。
 この頭で主体的に考えること。
 そのことです。

 安倍さんの策略に乗ってここでドドッと走り出せば、行く手にはまた戦争の不安が押し迫ってくるでしょう。
 取り返しのつかないことになるでしょう。
 脳ミソはあちらのほうがいいかもしれませんが、こちらは日々の生活実感をもとに、ここはじっくり考えるところです。
 急ぐことはありません。
 劣った脳ミソでも時間をかければきっと妥当な判断に導かれていくはずです。 

国立競技場で安保問題ウヤムヤに?

2015-07-19 21:03:00 | セイジ
 政治家には確かに運の強い人と弱い人がいるようです。
 首相の安倍さんはきっと運に恵まれた人でしょう。
 国立競技場のぶざまな建設費騒動が、安倍さんには逆にいい風になりそうです。

 安倍さんは自衛隊を屈辱的(くつじょくてき)にもアメリカ軍の番犬におとしめる法律(集団的自衛権)を、衆議院の本会議でむりやりに可決させてしまいました。
 アメリカ政府にそれほどいい顔がしたいのでしょう。
 自民党の中でそれほど権力を大きく広げたいのでしょう。

 しかしいくら政治的に幼稚な日本の大衆といっても、ここのところの安倍さんのゴリ押しにはさすがに警戒心を高めたようです。
 内閣支持率が日に日に下がってきたのです。
 最近の調査ではついに37%(共同通信社)にまで落ちました。

 そこでにわかに政治の中心に登場してきたのが国立競技場の建設費問題です。
 大向こうをうならせる大胆デザインを決めたまではよかったのです。
 しかしその建設費が最初の予算を900億円近くもオーバーすることがまもなくわかってきたのです。
 いくらオリンピックのためとはいえ、それはあまりに無節操だ、と批判の声が前から上がっていたのです。

 それにしても安倍さんの発言は唐突(とうとつ)でした。
 ツルの一声とばかり、いきなり「建設を白紙に戻す」と言ったのです。

 日本経済新聞はその背景をおおよそこんなふうに述べています。
 安保法案(集団的自衛権)で支持率が低下して、そのうえ国立競技場の問題がこじれてきたら、与党にとって危機的な状況にならないとも限らない、早く手を打つ必要があった、と。

 しかし意地悪な見方かもしれませんが、安倍さんんにはもっと深い計算があったのでは、とぼくは思っているのです。
 国立競技場で民意に沿うようなポーズを印象づけて、集団的自衛権の強い批判をかわそうとしているように見えるのです。
 いくら大きな騒動とはいっても、しょせんは一競技場の問題にしかすぎません。
 首相が前面に立たないといけないような重大事件ではないのです。
 そこへ自分からしゃしゃり出た安倍さんには、心に期した計算があってのことだと思うのです。
 集団的自衛権という防衛の大問題で出してしまった失点を、一個の競技場の問題で回復することができたなら、これはメダカでタイを釣ったようなものでしょう。

 じっさい、ものごとを論理的に掘り下げるより、感覚的に判定することが多い日本の大衆です。
 安倍さんの狙いが図に当たることもなきにしもあらずです。

 安倍さんんも安倍さんなりに一つの賭けに出たのでしょうが、わたしたち大衆も政治的な意識の高さ(低さ?)が測られそうです。

民族の誇りを傷つける安倍首相

2015-07-12 20:23:00 | セイジ
 あくまで個人的な見方ですけど、安倍首相の最も大きな罪は次の点にあると、私は考えているんです。
 誇り高いこの列島の民族を恥知らずにもアメリカ政府に隷属(れいぞく)させようとなりふりかまわず突き進んでいる、その点です。

 集団的自衛権はこの国を守るために必要だ、と安倍さんは強調しますが、それは表向きの理由にしかすぎません。
 集団的自衛権がめざすのはなによりもまずアメリカの防衛です。
 アメリカ政府が陰で日本政府に圧力をかけて、それで生まれてきたんです。

 集団的といえば、何カ国かが集まって防衛網を作るというイメージを持たせますが、実際ここで考えられているのはアメリカと日本の二国のことです。
 オーストラリアとだって連携(れんけい)すると政府は言ってますが、そんなのは付け足しです。
 アメリカに危険が迫れば、日本の自衛隊が番犬になってアメリカを守るというのが、この法律の最大のねらいです。
 給油や輸送や経済的支援の範囲を超えて、現実的な戦力となって自衛隊がアメリカのために出動する、それが最大の眼目です。
 日本を守るだけだったらこれまでの個別的自衛権でじゅうぶんです。
 大騒ぎまでして法律を変えることはありません。

 とにかくアメリカ政府の顔色を気にしてばかりいるのが安倍さんです。
 私たち日本民族の誇りなど首相の頭にはないようです。
 集団的自衛権が憲法に反していないと言わせるために、論理学のイロハも身につけていないようなお粗末な学者を引っ張り出してくるんです。
 一国の最大政党のやることですか。
 民族の知性も品性も台無しです。

 民族を恥辱にまみれさせてもアメリカ政府に媚(こ)びようとする首相。
 そんな人に権力の最高ポストにすわり続ける資格がどうしてあると言えるでしょう。

甲子園ガラガラで危機感?

2015-07-05 20:57:00 | 阪神タイガース
 プロチームの目を覚まさせるには、百の小言を並べるより、やっぱりシンプルな実力行使がいちばん効くのかもしれません。
 野球ファンのシンプルな実力行使とはなんでしょう。
 それは球場をガラガラにすることです。

 五月から六月にかけてのタイガースのぶざまな試合で、さすがの甲子園球場もとうとう観客が減り始めて、交流戦の第一カードのイーグルス戦ではついに3万人台に落ち込みました。
 パ・リーグの球場だと3万人は大入りですが、熱狂的ファンが押し掛ける甲子園ではこれは異例の寂しさです。
 巨大なスタンドは見るからに歯が抜けたようになりました。
 球団の経営陣にも現場の監督・選手にも危機意識がみなぎったのは言うまでもありません。

 そして突然チームの戦い方が変わったのです。

 底まで落ちて、和田監督ももうあれこれ気遣うこともなく、かえって大胆な決断ができるようになったと、そういうこともあったかもしれません。
 思い切って打順の組み換えに踏み切りました。
 福留選手を3番に上げたのは、その新機軸を象徴する出来事です。

 個々の選手も目に見えてプレーに真剣に取り組むようになりました。
 打順を移されたマートン選手が、そこでバットを格段に鋭く振るようになったのも、その例です。

 
 すると実に勝負事は正直で、チームは徐々に順位を上げ、7月5日現在、なんと首位を守っています。
 今年のセントラルはまったくドングリの背比べで、順位もネコの目みたいに変わりますから、これで先が保証されたわけでは毛頭ありませんが、それでも夏初めのネボケトラに比べたら、まさに隔世の感なのです。

 良薬口に苦し、とはまことによく言ったものですね。

 しかしこの覚醒状態がいつまで続くか。
 また甲子園球場をガラガラにしないといけないようなチンタラゲームに戻るのか。
 いまのところそれは神のみぞ知るの世界ではありますが。