しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

猫婆日記 1…歳のこと

2016-01-31 21:13:00 | 猫の町
 人間ってのはなかなかお節介な動物なんですねえ。
 猫の歳のことまで考えてくれるんですから。
 そのスジの専門家と称するひとたちが、なんか計算式のようなものを作っているらしいんですね。
 なんでも当の人間族の4倍から5倍の速さで歳を取る、とそういう勘定だそうですよ。

 それで計算すると、わたしは百四歳かそこらの歳になるそうです。
 なにしろこの家に来てもう21年になりますから。
 あの大震災の年に、芦屋で迷子になってしまって。
 びっくりしてお屋敷を飛び出したら、帰り道がわからなくなったんです。
 で、愛護協会のお姉さんに助けてもらって、神戸のこの家にもらわれることになりましてね。

 以前のお屋敷に比べたら、2LDKのちっちゃなマンションの部屋ですけど。
 まあ、女主人のみよこさんが猫好きで、住みごこちはまずまずなんだと思います。

 そのみよこさんが、わたしがやがて化け猫にならないかと、それをえらく楽しみにしてるんです。
 百何十歳かになると、猫も超能力を授かって化けれるようになると、みよこさん、どうもそう信じてるらしくって。

 でもあたしはチンチラとアメリカンショートヘアのあいのこでねえ。
 ジャパニーズキャットじゃないんです。
 日本の化け猫の血とは縁がなくって。
 ゆっくりと考えたらいずれみよこさんも気づくことだと思いますけど、さて、そうとわかったら、かの女、失望するかなあ。

金本さんにどこか似ている007

2016-01-24 18:09:00 | 映画
 家内と007スペクターを見てきました。
 何作目からでしたでしょうか、007シリーズだけは夫婦で欠かさず見てきてるんです。
 やはり初代のショーン・コネリーの魅力が忘れられないふたりですが。

 でもダニエル・クレイグのボンドもなかなか悪くないですね。
 ショーン・コネリーのソフトで粋で包容力の大きな感覚とは対照的に、ハードで直線的で鋭い感覚、それが独自の存在感になっていて。
 ショーン・コネリーの影を追っていた時代からきっぱりと決別して、ゼロから新しいボンド像を作りなおした、それが成功しているようにみえました。
 これ、われら老夫婦共通の感想です。

 ところで、このクレイグさん、どういうわけか、とても金本新監督の雰囲気に似てる気がして。
 上映中に何度も金本さんと重なりました。
 筋肉質の体といい、背丈と腰まわりのバランスといい、身ごなしのすばやさといい…。
 とくにサングラス姿になると、もう見分けがつかないくらい。

 007の切れ味をもらって、金本タイガースも疾走する?
 そんな夢もふくらみました。
 正夢になるでしょうか。

歯止めのきかない食品への異物混入

2016-01-17 17:06:00 | くらし、商品
 先週の水曜日(1月13日)の夕方に三宮で牛どんのチェーン店に入って、ブタどんを食べたんです。
 最後のひと口を口に入れたとたんに、何か堅いものを噛みましてね。
 骨のかけらでもあったのかな、と思いまして。
 まあ、かけらくらいなら食べてもいいか、と。

 ところが、なんだか変に呑み込めないし、そうこうしているうちに、どこかとがったところが舌の横に刺さりましてね。
 ア痛!。
 びっくりして出してみると、どうやらプラスチックの破片なんですね。
 先が鋭くとがっていて、こんなん呑み込んで喉につっかえたりしたら、えらいことになっていたな、と。
 ゾッとしましたね。

 バスの時刻が近づいていたし、少々じゃまくさくもあったので、破片をどんぶり鉢に残したまま、店員さんには申告せずにそのまま出てきたんですけれど。

 そのあと、ココ壱番屋が廃棄したはずの異物入りの肉類が、仲介業者によって横流しされていた、なんてニュースが流れましてね。
 食品への異物混入がもう歯止めのきかない状態になってしまっているのか、と。
 これじゃあもう中国とあまり変わらないですね。
 日本人も醜くなるいっぽうで。

 ひるがえってみますとね、ぼくもずいぶん経験しているんですよ。

 1、三宮の地下街の中華料理屋さんで、ヤキゾバにアルミホイールの切れ端が入っていたことがありました。
 この料理店はその後しばらくしてつぶれましたが。
 2、三宮のターミナルビルの喫茶店で、息子が注文した紅茶のポットに金属片が入っていたことがありました。
 たぶん金タワシの一部ではなかったかと思います。
 このときは女の店員さんからね、それでも代金を払ってもらわなきゃあ困るといわれましてね、一流店なみの紅茶代を払わされました。
 3、三ノ宮駅の高架下の喫茶店でコーヒーに洗剤が混じっていたことがありました。
 けっこう強い味がしましたから、ずいぶんな量が混入していたんじゃないでしょうか。 
 4、仕出し屋さんの弁当にビニールの切れ端が入っていたことがありました。
 5、即席のヤキゾバに、ねじり飴のようにねじった金属片が入っていたこともありました。

 きわめつきは、ぼくの妹のケースでしてね。
 大阪の郊外都市のうどん屋さんで、きつねうどんを注文したんです。
 全部たべ終わったところで、鉢の底からゴキブリの死体が出てきましてね。
 ギャッと叫んで、店員さんを呼んだんですが、店員さんがどう対応したと思います?
 厨房へ駆け戻ってなにか相談してたんですが、しばらくすると、もう一杯あたらしいきつねうどんを運んできましてね。
 「すみませんでした。これあがってください」
 きつねうどんを立て続けに二杯もね。
 まさかねえ。

粗暴になる女たち

2016-01-03 21:21:00 | 社会
 三宮の地下鉄前の停留所でね、中年の女性がバスに乗ってきたんです。
 ぼくの前を通りしなに、なにか硬いものの入った紙袋をぼくのひざ頭へしこたまぶつけていきましてね。
 痛いのなんのって。
 「すみません」とひと言あるにはありましたけど、まあ、言っとけばいいんでしょ、という感じのね、ひとつも心なんかこもってない、おざなりの、ね。
 前のほうの席が空いてたもんですから、早くそこへ行かなきゃあと、もう頭がそれでいっぱいなんですね。
 いいコートを着ていて、一見上品な雰囲気だったんですが、かんじんの身のふるまいのほうは、すこぶる粗暴。

 このあたりの気配りになると今は男のほうがこまやかですね。
 やっぱり多くのひとの中で自分の立ち位置を磨いていくからなんでしょうか。
 総じて男のほうが美しい。

 
 女性が男と同じ社会的権利を主張するのは当然のことだと思いますけど。
 そこは応援してますけどね。
 けど、社会的マナーは、せめて男と同じくらいには身につけておいてほしいですね。