伊藤みえこさんが神戸・栄町通3の栄町ビルディングに新しく生まれたGALLERY MARUNIで6月1日まで個展を開いています。
黒とグレーを基調に西宮市で制作を続けている抽象の作家です。
一面の黒い画面、あるいは一面のグレーの画面に、アルファベットのX(エクス)の形をしたものやら、卵みたいな丸い形をしたものやら、ひっかいたような線の束やら、そういった小さなモチーフが散りばめられているのです。
おもしろいのは、それらの記号のひとつひとつがなにかを語りかけてくるような、そういう身構えをしていることです。
記号が何を語っているのか、もちろんいちいちの中身は、聞き取りようがありません。
けれど子どもたちが、小さい手でかわいい握りこぶしをきゅっとつくって、「この中になにがある? あてられる?」と突き出してくるような、そんな楽しさがあるのです。
こぶしの中には、お菓子があったり、木の実があったり、美しい小石があったり、ときには何もなかったりするものです。
そして何もないとしか見えないのに、実はそこに子どもの夢が屈(かが)んでいたりするものです。
きらっと光っていたりするのです。
心の象形文字とでも言えるでしょうか。
GALLERY MARUIは080.3803.3006
黒とグレーを基調に西宮市で制作を続けている抽象の作家です。
一面の黒い画面、あるいは一面のグレーの画面に、アルファベットのX(エクス)の形をしたものやら、卵みたいな丸い形をしたものやら、ひっかいたような線の束やら、そういった小さなモチーフが散りばめられているのです。
おもしろいのは、それらの記号のひとつひとつがなにかを語りかけてくるような、そういう身構えをしていることです。
記号が何を語っているのか、もちろんいちいちの中身は、聞き取りようがありません。
けれど子どもたちが、小さい手でかわいい握りこぶしをきゅっとつくって、「この中になにがある? あてられる?」と突き出してくるような、そんな楽しさがあるのです。
こぶしの中には、お菓子があったり、木の実があったり、美しい小石があったり、ときには何もなかったりするものです。
そして何もないとしか見えないのに、実はそこに子どもの夢が屈(かが)んでいたりするものです。
きらっと光っていたりするのです。
心の象形文字とでも言えるでしょうか。
GALLERY MARUIは080.3803.3006