伝統の危機

　柔道の国際連盟において日本が理事会から排除されました。これは柔道＝武道ではなくＪＵＤＯ＝スポーツとなってしまったからです。これは相撲がスポーツ化したことと非常に近い物があるように思えてなりません。相撲史上最強と言えあれる力士は雷電です。そして大関でした横綱にはなれませんでした。政治的な理由と言う説が有力ですが、本当のところはわかりません。
　しかし、武道と呼ばれるものは、武士道精神から発達したものです。ヨーロッパの騎士道精神と似てはいますが、日本独自の精神世界でもあります。この精神世界とスポーツとは一線を画すべきものと思っていました。しかし、商業主義や娯楽として世界中の方が希望するのでスポーツ化したのでしょう。
　皆さん良く思い出してください。ノルデック複合は日本が最強になりますとルール変更でした。水泳も（平泳ぎ）そうでした。バレーボールも全て有色人種が強くなるスポーツは国際連盟でルールが変更されます。国際経済も似たような動きをしています。1985年プラザ合議まで、銀行の格付け機関はベスト20まで全て日本の銀行でした。プラザ合議のルール変更後10年経過しての格付けで日本の銀行はＢランクの静岡銀行がトップでした。この国際機関の「ルール変更」というのは注意すべき問題です。