知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

そろそろ・・・?

2009年04月27日 | Weblog
「ねえ、部屋替えって、まだ・・・?」


春のこの時期になると、必ず利用者の方から、こういう話を持ちかけられます。

「まだと違うかな?」「今、考えてるとこ・・」


実は、利用者の予想通り?もうすでにこの時期には、今期の部屋の組み替えは相談されてて、ほとんど決まっています。でも、発表はゴールデンウィーク(この期間に帰宅期間があります)明けの頃・・・。それまでは、変な心配や不安定さを持たさないために、伏せてあります。


次は、誰と一緒になるのか?担当者(職員)は誰になるのか?楽しみのようです。

自分で意見の言える方は、直接管理職の偉いさんに言いにくる人もいます。(このあたりは、どこで決まるかよく分かっていらっしゃるようで・・)

でも、こういう人は、誰と一緒になりたいというよりは、誰と一緒になりたくない・・とか、逆のことが多いですね。

まあ、この1年がこの部屋替えで、決まってしまうと言えば、それに近いですね。毎日、同じ部屋で一緒に過ごす人、一緒の部屋で寝る人・・といえば、大きな問題です。それが、ときどきパニックになったり、暴れたり、寝なかったり・・となると、特に大きな問題です。

もちろん、職員側もそういう問題は十分に分かっています。


組み合わせは難しいですね。


まだ、うちの施設は2人部屋や3人部屋なので、生活を落ち着いて過ごす環境まではいっていないと思います。基本は一人部屋なんでしょうが、最低でも2人部屋にはもっていきたいですね。(現実は難しいですが・・)


どうしても、利用者の方の顔ぶれ(メンバー)が大きく変わらないということは、必然的に組み合わせも限られてきます。

もう10年以上も一緒の方もいます。出来るだけ入れ替えるようにはしていますが、それでも、本人の問題(他の方への関わり方等様々な問題)でどうしても入れ替えが出来ない方は、しかたないですね。


もちろん、年度途中で様々な問題が起きれば、その段階で検討して、再編成することもあります。

やはり、快適な環境で生活することが一番です。実際の物理環境が変えられないならば、精神的な部分でも安定が必要です。落ち着いて過ごせる同室者って大事ですね。

知的障害者の支援施設は、皆が落ち着いて過ごせる人ばかりではないのが、施設の矛盾でもある訳です。落ち着いて過ごせるなら、家庭や一般社会でなんとか生活出来ますよね。出来ないから施設に来ている・・・なんて、施設職員なのに・・・と言う事じゃあないですよね。(反省)


今日も、利用者の方に出会ったら、「部屋替え・・ある?」

「いろいろ考えてるよ、お楽しみに・・・?」


それでいいのかな?
コメント
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