知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

猿害・・・?

2010年03月24日 | Weblog
今回は、利用者さんの話とはちょっと離れますが・・・・


施設の作業場面として、施設の裏側に栗園(山)があります。また、その奥(上のほう)には椎茸のほだ場があり、利用者の活動の場面ではいろいろ活用できています。ただ、最近は、栗のほうは長年経過しており、随分枯れたりして、実際に残っているものは少なくなりました。(栗も、最盛期は200kgほど収穫出来た頃もありましたが、最近はそれも昔の話・・・収穫もままならぬ・・・って感じです。)


そこで、せっかく大きな作業場面であるのに、ほおっておくのはもったいないというこで、丸裸状態の山の斜面へ、施設長の提案で、最近植林を始めました。将来的に活用できる木を植えていこうということです。

連日、施設長が率先して、職員が順に植林をしていきました。200本以上はあると思われます・・・。



ところが・・・



以前にも書きましたが、この山にはいろいろな動物が住んでいます。

猿を筆頭に?鹿やイノシシ、またウサギやイタチなんかも・・・ 狸もいるようですね。


以前は、それほど問題もなく共存?してきましたが、自然の中で変化があったのか?はたまた個体数の増加が原因なのか?山を降りて、餌を探しにくる動物が日増しに多くなってきました。


一番被害がひどかったのは、山の上のほうにある(ほだ場の)椎茸です。

収穫に行くと、ひどいときには何も残っていません。これはいろいろな動物が食べるようで、まるで、動物のために置いてある状態になっています。(もちろん本来は、収穫し、利用者が食べたり、出荷したり、地元の販売所に置いたり・・・のためです)


また、元々あった栗も、大きいのや綺麗なものは、全部動物が食べてしまいました。

これも枯れていった原因のひとつでもありますが・・・



そこで、まず最初の植林の際は、周辺にネットを張り、守りました。ある程度の効果はあったようです。ところが・・・



鹿やイノシシ等は、これで防ぐことが出来ますが、猿は行動範囲が広く、またはっきり言って利口です。いつの頃からか、集団で住むようになったようで、小猿も見られます。20匹以上の集団ですね。


今回の問題は、この猿です。



先日も、職員が植林(穴を掘って、そこに苗木を入れていきます)していると、周りで猿が見ていて、職員が次の場所へ移動するなり、植えたばかりの苗木を引っこ抜いて、根っこをかじったりして、結局ほとんど引き抜かれました。(職員の話では、振り返ると、もう猿が来ていて、今植えた木を・・・って感じだったそうです)


世間でも結構猿の影響はあるようですね。


今のところ、森林組合等さまざまなところで対策を聞いていますが、いい方法はないようです。ネットでも、そういうサイトもあり、世間でもいろんな方法で対応されているようです。ただ、決定的なものはないようで・・・


今しばらくは、植林を中断し、様子を見ています。



猿は、全然人間を怖がることはなく、以前も収穫した多量の枝豆等を支援員室隣に干しておいたら、そこに多数の猿が来て食べていました(支援員室から、そこへは目の前です・・普段は喫煙場所になっています)。


また、椎茸のほだ場では、山だけでなく道路沿いの平坦地にもあるんですが、そこへも猿はやって来て、椎茸の生えるほだ木を積んだところを(椎茸をとって食べるだけでなく)崩していきます・・・多分、これは遊びの一部? せっかく利用者と一緒に井桁積み(漢字の「井」の字のように何段にも積んでいきます)したほだ木を崩されると、結構ショックです。



ほんと猿害です。



動物園で見る「猿」はかわいいですが、自然にいる猿は問題ですね。


一番いいのは、以前のように共存出来ることでしょうが、餌の問題等、なかなかクリアしなければ課題が多いですね。


利用者の作業場面を守るためにも、いろいろ考えていきたいと思います。
コメント
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