知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

帰宅期間中です

2011年08月15日 | Weblog
今月、7日の日曜から明日16日まで、今年の夏季の帰宅期間になっています。


すでに今日は15日・・・ もう明日には皆さん帰寮されてきますが、前回の同様の記事でも書きましたが、利用者の方の保護者もそれぞれが高齢化し、なかなか家のほうも余裕がなく、全期間帰宅される方も随分少なくなったようです。



すでに全利用者の4分の3の方が帰寮されており、あまり帰宅期間中の雰囲気も感じられない状態です。



今後は徐々にこの状況(ほとんど残留される)が見られるようになるとは思います。




さて、帰宅期間も終わりに近づき、残留されている利用者の方も、徐々に退屈しているようです。普段の休日と同様にDVDを観たり、カラオケをしたり・・も出来ますが、連日同様の取り組みも出来ません。(飽きてきますね)


高校野球を観たり、エアコンの効いた居室で居眠りをしたり・・・と、のんびりした生活になります。




夏の期間ということで、入浴も1日おきで取り組んでいます。(職員体制の問題もありますが・・)



特に大きな取り組みも出来ず、ただ長い期間の休み・・・という感じですね。



職員体制が十分に取れた頃は、地元の花火大会を見学したり、夜に花火をしたり、残留されている方だけで外食に行ったり・・・と、取り組みも出来ましたが、帰宅期間も短くなり、職員体制も取れなくなったことで、利用者の方には我慢をしてもらっている状況です。



実際、この期間中、帰宅される方や残留される方それぞれが、どういった気持ちでおられるのかはわかりませんが、ややあきらめの気持ち(希望を言っても、実行するのは困難)もあり、保護者に対して「帰宅したい意志」を示しても、「今回は我慢して・・」と言われあきらめる・・・といったことも多く、わたしたち支援員からすれば、どうすることも出来ません。


せめて、期間中涼しい部屋でのんびりしてもらう程度が、正直 精いっぱい?ですね。




それでも、まだ保護者の方が1泊でも2泊でも家の方で一緒に過ごせる余裕がある家庭に対しては、出来るだけ帰宅可能な期間を最低限設定しておく必要はありますね。(こういった期間設定がなくなると、まったく帰宅出来なくなる・・・保護者の意識がなくなることが考えられます。)



施設によっては、期間中は必ず帰宅させるように・・との半ば半強制的な部分も以前はあったようですが、最近はなかなかそうもいかないようです。



今月の月末には、例年好例の「夏祭り」も開催されます。


利用者の方の興味は、すでにそちらのほうへ移っているようですね。(夏祭りで何食べよう・・・とか、浴衣着よう・・・とか、カラオケで何歌おう・・とか)





職員が十分な取り組みが出来ないことも、まったく情けない話です。安全を取るか、楽しみを取るか・・・難しいですね。




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