知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

クレイマーって何が楽しいの?

2014年12月20日 | Weblog
一般社会での就労支援をしていると、様々な方に出会います。


同じ大型スーパーでの就労をしているメンバーの方だと、店の方やいつも出会う方、近所の方や保護者の方等、出会えば皆さん声をかけてくれていただけます。メンバーの方にとって、強い味方であり、また頑張ろうという気持ちになる機会でもあります。


一般のお客さんでも、奇異の目で見たり、近寄るのを嫌がったり・・・(当初は見られましたが)、最近ではそういう場面もあまり見なくなりました。



ところが、世間にはいろんな方がおられるようです。


特に企業やこういった様々なお客さんの来られる大型スーパーなどでは、クレーマーと呼ばれる、何かにつけて文句を言う・・といった類いの方がおられるようです。自分の気に入らないことがあると、すぐに電話で文句を言ったり、直接言う方も・・・



自分自身はどうなんでしょうかね?



こういった方が、我々作業所のメンバーに目をつけると、どうなるか・・・。


そういう事件が数回見られました。




もちろん、知的障害者だから、失敗しても許されるとは言いません。皆さん、それなりに覚悟して、また常に支援する側も注意して取り組んでいます。
様々な状況でも、そういった場面ではどうしたらいいのか?という支援も十分に行っています。

服装、態度、身だしなみ、言葉遣い、お客さんへの接し方・・・等々



今日も、大勢のお客さんが来られていまして、大型スーパーでのカート整理をしているときに、メンバーの方がカートを移動させるときに、たまたま横を通られた方に接触しようになりました(幸いあたったりしてはいません)。その際、とっさに「危ない」と軽く言ってしまったことが、ことの始まりです。


そのお客さんは、そのときの言葉が「危ないやろー」と聞こえたらしいのです(クレーム時の話)。そこで、そのお客さんが自分に対してなんという言い方をするんだ!と腹をたてられ、その後どこの施設(作業所)か調べるのに、後からついてこられたようで、結局その後施設に電話でクレームが来た・・・というのが今回の事件です。


そのメンバー本人も、”自分のやったことだ”ということを自覚して、「それ、私だ」と泣き出しました。



今回の事件に関しても、後から本人にはその場面での対応についての反省と対処方法を話しました。



ただ、このメンバーの方(女性)は、仕事中に店の試食のパンを食べた・・・(それは実際は無理な話だが)とか、名札を付けているので、地元の中高校生に名前をからかって呼ばれたり・・・と、目立つ存在でもあったのか・・よく事件が起きます。



決して、ふざける方でもなく、真面目に働いておられます。



今回の件が、クレーマーの方が問題なのか、はたまたそういった状況で対応できなかったメンバーなり職員が悪いのか?は、なんとも言えませんが、他のお客さんの対応を見ていると、そういう感じ方でおられる方もいるんだなーと、考えさせられます。


あえてクレーマーと言ってしまったのは、今回が初めてではないということです。



どんなお客さんであろうと、同じ対応をするのが本当なのか?こういったお客さんは十分に注意すべきなのか?難しい部分ですね。


コメント
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