知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

福祉施設職員のモチベーションの保ち方は・・・? 後編

2016年01月14日 | Weblog
前回の続きです。

前回は、いろいろ思うところを書き連ねたので、脈絡が無茶苦茶でした(反省)。

本題の「モチベーションの保ち方・・・維持の仕方」ですが、基本は働きやすい職場であること、が大切ですね。
そして、今やっている仕事の目的を明確にすること・・・。
一般企業のように、利潤追求ではないため、どうしてもこの部分・・・何が目的か?・・・が見えなくなって、目標喪失で働く意識が薄れている・・・悪循環が起きます。

また、結果が見えにくいこと。これは、学校現場との違いで、今日やったことが明日に効果が出ている・・・なんてことは稀です。(ほとんどありません)
10年頑張ってきても、全く効果が出ないときもあります。むしろ後退しているときもあります。

そんなときほど、このモチベーションをどう維持するのか?が大切になってきます。

以前の施設では、日中は作業や取組を計画的に行い、また行事やレクリエーション的な部分で、楽しみを作っていました。また利用者の方が自分たちで参加する状況も作り、生きがいも感じてもらえるように、そういう場面を設定してきました。

同時に、職員もそれぞれの得意な分野を活かして、活躍する場面を作り、それぞれに責任を持つ意識を持ってもらいました。(この辺が大事です)

私は、現場責任の管理職だったので、出来るだけ職員の意見を聞き、取り入れられることは実行し、各職員がやってみたいと思うことは、まず実行して・・・と了承してきました。(直接の上司は、慎重派だったので、即決はしてくれませんでしたが・・・)
※こういう方法が、他の管理職からは結構反発がありましたが・・・そのためかな?退職させられたのは・・・


失敗しても、そこから得る物はあるだろうし、次回に活かせばいいわけです。


現場の話ですが、利用者の方は各部屋に振り分けており、それぞれでの部屋で生活されています。(1人部屋から3人部屋まで)
だいたい3人から4人単位で、同じ職員が1年間その方々を担当します。(各部屋の環境、取組み等は任せています)

大きな問題がない限り、私は3年を限度に担当者を交代するようにしています。利用者にとっても、職員にとってもこういう変化は大切です。馴れ合いにならないようにも・・・


変更時は、誰と誰が相性がいいのか、職員は・・・等、いろいろ考えて十分に検討し、一応職員側の意見も入れて、発表します。(ここも私の性格的なものからか、あまり真剣さを前面に出しませんでした。)
今年はこれでやって下さい!・・・的な感じではなく、こんな感じでやりましょう・・・的な。(これが誤解を生じましたが)


また、職員室も1年ごとに(管理職以外は)席替えをしました。一部では、学校か!?なんて意見もありましたが、何年も隣の方が一緒なんて変化がないのも嫌ですね。(一応、職員は男女が近い人数なので、隣は必ず異性が来るように配置しました・・・実は毎年、年末にそのくじ引きをします。)

子供じみた方法・・・と思われる方もいるかもしれません。しかし、こうした方法は、少なからず気分を新たに出来ると思います。(私は、管理職だったので、10年間以上変化がありませんでしたが・・・)

私は、新しい職員にはオリエンテーションで、必ず「職場」と「プライベート」を区別して、プライベートでは十分遊んで、発散するように・・・」と言ってきました。
ただ、最近は私がオリエンテーションを行っていないので、近頃の新人の意識は分かりません(世間・・・遊びをあまり知らない、真面目な方が行っているようです。)

そのためか、その頃に勤務しだした職員は(結婚退職を除き)ほとんど現場で活躍しています。これは自慢ではありません。その部分の大事さを言っているだけです。

ただ、上司や経営者は、そのプライベートの楽しみ方を知らないのか?発散方法が分からないのか、私の考え方には疑問があるようです。


モチベーションの維持は、気持ちの切り替えでもあると思います。目標の設定と、実行・反省の繰り返し、常に新たな気持ちを持つことが大切だと思っています。


ただ、現在そういう意図を認めてもらえず、あえなく退職させられましたが・・・(悔いはないです)


まあ、あくまでも持論なんで、その施設環境によっても大きな違いはあることを前提に・・・。
コメント
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