知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

なかなかユニークな事業所が・・・

2019年07月19日 | Weblog
連日、挨拶回りをしていますが、一昨日訪問させていただいた事業所が、なかなか興味深いところだったので、写真入りで紹介したいと思います。
(※施設長さんや主任さんには、許可を取っています)


京都府は中部にある園部町・・・。

その中心辺りの旧町並みの中にある事業所で、「園部まごころステーション ”陽だまり”」というところです。




写真を見てもらったら分かる通り、江戸時代後期の民家を改造しています。



結構、昔から残る町並みを、そのまま和風レストランや喫茶にするパターンは見られますが、障害者施設が、こういった民家を改造しているのは、非常に珍しいと思います。


この事業所は、就労継続支援B型に取り組まれており、また生活介護や地域活動センターとしても機能しています。


京都市内に残るような、いわゆる”うなぎの寝床”的な、入口は狭くても、奥が深い・・・まさにそういった感じで、奥の方まで事業所の建物が続いており、それぞれに様々な用途に活用されています。


一番最初に目についたのが、玄関を入ると、旧民家を活かした軽食(そば・うどん系)や喫茶があります。




天井は、昔の柱等が残り、雰囲気はとてもいい感じです。


車椅子の方でも、移動が出来るように、空間は広く、また奥にはピアノも設置され、自由に弾くことが出来るそうです(以前は、自動ピアノにされていたようですが)。



その周りには、地元の物産が販売されており、この事業所で制作されたいろいろなアクセサリーやクッキー等も販売されています。

その出来も、十分に市販品として通用するもので、過去にあったような(悪い言い方ですが)同情で買ってもらうような品物ではありません。



奥の方へ入ると、地元の方々が使える集会所のような部屋もあり、うまく古民家の良さを失わないような作りになっています。



一番奥の方には、古民家の庭もそのまま保存されており、職員さんが管理維持しているようです。



こうした環境で日中、通所し、生活し、就労活動することは、非常に意義を感じます。どうしても、事業所や通所施設というと、あまり広くない空間で、大勢がわちゃわちゃしているイメージが強いですが、ここはその空間が広く、圧迫感が感じられませんでした。(古民家は、適度な天井空間が確保されていますね)


ホームページ
http://kyoto-taiyo.or.jp/jigyosyo/magokoro/



私が、現在勤務している事業所は、まだ作業が出来る空間としては、ある程度確保出来ていますが、こうした職員にとっても、働き甲斐のある空間は、非常に羨ましい限りです。


和風カフェは、火曜・水曜営業ということで、興味のある方は、ぜひ一度のぞいてみて下さい。



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