暴言・妄言を吐いても許される二人。安倍と石原。
司会者のみのもんたが息子の不祥事をきっかけに、今までの横柄な態度への「倍返し」の目に遭っているが、これを見て、どんなに暴言・妄言を吐き、政治家として何一つ国民や都民のためになっていない安倍と石原がマスコミにたたかれないのはどうしてかと考えた。
石原は勇ましいことを言って「NOと言える日本人」などとアメリカに対決するようなことを目くらましで吠えるが、実はアメリカのヘリテージ財団という反共主義の団体に飼われてその代弁者として活動しているらしい。
石原の狙いは唯一つ彼の言うところの「支那の体制転覆」。それは反共財団の目的とするところと一致する。
中国に何ら被害を受けていない石原がなぜそこまで中国を憎悪するのか、私にはさっぱりわからないが、アメリカには這いつくばっている歪んだ精神が中国を攻撃・挑発することで晴らしているということなのか。
「放射能汚染水はコントロールされている」と誰も信じない言葉を国会答弁で繰り返す壊れた頭と精神の持ち主である安倍晋三。
マスコミは小沢一郎の政治資金問題や、鳩山由起夫の普天間基地国外移設断念はたたきにたたいたが、汚染水問題に限らず、日本の拡大する格差や、なし崩し的に進める壊憲に対する具体的な答弁を全く欠いている安倍を小沢氏や鳩山氏に対してのようにはたたかない。
これまたその従米ぶりが功を奏しているのか。
日本在住のアメリカの詩人アーサー・ビナード氏は今の日本の政治状況を「一強多弱というより、アメリカにひれ伏している政治家が強いだけ。それを国民が追認している。日米同盟で日本は恩恵を受けていると騙され、沖縄県民を切り捨てて平気」と、アメリカ人の目から見てその情けない状況を批判している。
銀行とホテルの不祥事がマスコミをにぎわしているが、両者に共通する特徴は「慇懃無礼」というもの。
銀行(いわゆる大手行)と高級・一流を掲げるホテルは客を値踏みする。
銀行は突き詰めれば「金貸し」に過ぎない。それを上等なスーツと高学歴行員で覆っているだけ。地上げもすれば貸し剥がしもする。だから裏社会と通じるし、つけこまれもする。
ホテルのメニュー偽装も何だか屁理屈を振り回しているが、要するに「詐欺」だ。
安い食材を高級食材と偽って、利益をあげようとしたということである。
食べ物の味というのは、子供の頃からなじんだ味覚に左右される。本物を味わっていなければ何を出されてもわかるわけない。それこそそこはプロの料理人、わざわざまずくは作らないだろう。
そこそこ高級をうたっているホテルが一番陥るところだ。相手はたまにはホテルで豪華な食事をという庶民だ。料理の味で評価するのではなく、その値段や食材を見て「おいしいはずだ。いやおいしくなくては元が取れない」などと考える。
私達の知らない、私達の目に触れない本物のセレブ達はもっと高級な所で食事しているか、素朴だけど本来の味がある物を食べているのでしょう。
私は時々ファミレスを利用するが、おいしく食べている。しかしファミレスがこの値段で利益をあげるには何か細工があるのだろうとは思う。冷凍品を使うのは常識だし。上手に解凍して調理してあると思う。
ただ毎日ファミレスやスーパーのできあいを利用してたら、長い間には身体に悪いだろうなと思う。
規制緩和で新自由主義、弱肉強食、使い捨て労働で利益をあげるブラック企業と、今日本では企業の限りない「倫理崩壊」が進行しているのは間違いない。