改憲勢力の勢いさらに強まる
これがマスコミが報じる参院選の終盤情勢だ。「改憲三分の二伺う」の序盤報道で、危機感を持つ人が増えると思ったのだが、三分の二の意味するところを知らない人も結構いるようで、国民の意識がその程度では何をかいわんやである。
今、日本国民は実に政治に無知なのである。だから安倍晋三のような幼児性の強い人格・識見に問題のある人物を国のリーダーに置いておいてもそれをよしとする。
私自身は高校までの学校の授業や先生の感化で、政治に関心を持つようになったという経験は持っていないが、それでも直接政治に触れなくてもその教科の授業の中で、刺激を受ける識見を感じさせる先生は何人かはいたように記憶する。
おそらく多くの人は社会人になって、その職場の労働組合などで、政治的なものに触れて、そこから目覚める、知識を得るということだったのではないだろうか。だが今、その労働組合がない、あっても、会社の御用聞きになってしまっている、というわけで、政治や権利について学ぶ機会がない。
安倍自民党は戦前の帝国憲法下の国民の人権を縛る社会を妄想し、中国を敵視し、軍事に多くの税金をつぎ込むことを、国民の窮乏をよそにすでにどんどん進めているが、それでもそんな安倍自公政権を支持するという人々はいったい何を求めて生きているのかと思う。
バングラデシュのテロで日本人犠牲に
実に有為な人達で、せっかくの人材をと思うが、これがアメリカの配下で、「テロとの戦い」のため、集団的自衛権行使をするということの結果である。
安倍政権の暴走で、「平和憲法を持った戦争放棄の、しかも技術に優れた日本」のイメージは完全に去った。
イスラエルと協力し、武器開発に乗り出しているのだから日本は「イスラムの敵」になったのである。
イスラエルはパレスチナを理不尽に痛め続けて来た。そのイスラエルとそれを支援するアメリカに反撃を開始したイスラムの最強の作戦は「自爆テロ」だ。
「自爆テロ」にはイスラエルのどんな最新兵器も勝てない。世界中が「自爆テロ」の実行場所になる。それでもイスラエルはパレスチナを不当に占領し続けられるだろうか。
日本の報道では犠牲になった人たちがいかに優秀で、やさしくて、人間としてすぐれていたかを報ずるばかりで、この間の安倍政権の危険な動きには触れず、そそくさと早く終わらせたがっていた。
アメリカの大統領選ではトランプとサンダース両候補に共通した主張として、国の外の紛争から撤退していくというのがある。別名キラリーと揶揄されるヒラリー候補は違う。彼女は世界の紛争に積極的に武力で関わっていくという姿勢だ。なぜなら軍産複合体の代弁者だからである。
こうした日本では報じられない事柄を日本語に訳してネットで公開してくれる奇特な人たちがいる。
大新聞やテレビの報道のままを受け取るだけではない情報入手の方法が今の時代、普通の人々にも可能なのだ。