安倍・麻生を退場させられない日本
フランスのマクロン大統領は黄色いベストの「怒りのデモ」に譲歩を決意した。
このままだと大統領退陣に追い込まれると感じたのだろう。
テレビの識者の解説によればマクロンはトリクルダウン説の信奉者だという。「大企業を優遇し、彼らが利益を上げればそれはその下の労働者にも雫として報酬がまわってくる」というものだが、こんな子供だましに騙される者は少なくともフランスにはいないだろう。
ゴーンの例でもわかるように金持強欲資本家や投資家はあってもあってもそれを分配しようとは思わないもののようである。
だったらそれを分配するべくルールでしばらなくてはならない。利益は持てるものだけで得たわけでは決してない。
トリクルダウンは破たんしたペテンである。
大統領制は権限も大きいが国民がこぞって退陣を求めれば退場しなくてはならない運命にある。隣国韓国の朴槿恵大統領もこれで退場していった。
翻って日本ではこれほどひどい首相でも与党自民党と公明党の議員が反旗を翻さない限り居座り続けることができる。
小選挙区制度と政党交付金で党幹部に首を抑えられている議員達、とりわけ自公の議員は野心だけはあっても「こういう世の中にしたいんだ」という理想や構想力があるわけではないから、勢いのあるらしい方になびいていく。こうしたろくでもない人物を選挙で落選させなくてはいけないのだが、国民の方も質の低い議員とレベルが同じなので中々彼らを退場させられない。
安倍・麻生コンビは世襲の最悪・最低の政治屋である。これ以上というかこれ以下の人物が権力の中枢に居座り続けているというのはさすが明治維新150年の歴史でもないのではないか。一刻も早く終わらせなくては日本という国に明日はない。