木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

大阪維新の会の凋落

2024年11月02日 | Weblog
今日は一日中雨。
ちょっとした知恵。
野菜などの袋に付いている赤いテープは隙間に箸を突っ込んで持ち上げれば難なく開けられる。
冷凍ご飯の温めはドーナツ状に真ん中をあけて温めると温めムラができない。そういえばご飯の温め容器は真ん中が空いている。そこへはご飯を詰めないようにすればいいとのこと。知らなかった。
 
大阪の教育、混乱と危機を検証。『新自由主義と教育改革』高田一宏(岩波新書)。高田氏は大阪大教授。専門は教育社会学、地域教育論。
橋下徹大阪府政が誕生して「教育非常事態」を宣言したのが2008年。「だめ教師」追放を掲げて「教育基本条例」案を提出したのが11年。以後大阪維新の会は学力向上を掲げて教師攻撃と新自由主義教育の路線を邁進してきた。
本書はこの15年以上の新自由主義による改革が学校や地域でどう作用したのか、その混乱と危機を多角的視点で検討している。
新自由主義改革は公共部門を市場競争で統制する改革であり政治と社会の責任を極小化して個人の責任を極大化する。新自由主義によって政府と行政は無責任を許され、子供と親と教師の自己責任が問われ続けた。結果、教育は次世代に対する責任から納税者へのサービスに変貌。弱い立場の子供は差別され、排除されてきた。本書は維新の会の改革によって子供や教師の権利が踏みにじられ教育の平等と公正が毀損された経緯を描き出す。学力は向上せず、いじめや不登校は激増し、子供の学ぶ権利も教師の意欲も衰退してしまったと断ずる。著者は対案として教師が子供の現実に向き合ってそこから学ぶ「応答性」と子供の「権利保障」を鍵とする教育改革のビジョンを提示する。
私は35歳まで大阪で小学校教師をしていたので関心があった。今回の総選挙で東日本では維新は全くと言っていいほど受け入れられなかった。当然である。こんなものがどうしてここまではびこったのか謎である。
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