「参政権」というのにはわけがあります。「限られた情報」から適正な対応をとるということについては、彼らの一部は非常に優秀なものを持っているわけです。
実際に彼らの意見(?)をもとにして様々な判断を下すという状況は多いのです。
そんな中で参政権を与えようという意見がでることはある意味では当然といえるでしょう。
もちろん、全てのバイオロイドがそのような能力を持っているわけではないので、参政権をあたえる対象になりえるバイオロイドは一部だということになりますが。
また、そのようなことから、すでに様々な決定の場に実質上参画しているが故に今さら参政権を与えなくてもいいと考える人たちもいます。
さらにはバイオロイドに「判断」させることを好まない人たちもいます。
もちろん。フレーム問題というものにこだわる向きもあります。完全に解決したわけではないからですが、これが問題となるなら参政権以前のことであって、さしたる問題ではないと思います。
人間とは違っていてもフレーム問題は人間をヒントにすることでほぼ解消しています。(実際のところ、完全に解消あるいは解決してしまったら、人間の立場がないと思います。)
ではバイオロイドたちはどうなのか、ということなのですが、彼らはあまり積極的にこのような権利を主張しません。
一つには、バイオロイド保護法というものがすでにあるからですが、これはせいぜい生存権程度のものです。
彼らのとくに地球で言う国家に属するバイオロイドの一部は、ほぼ人間と同じような活動形態、まあつまり生活と呼んで差し支えない日常を営んでいるわけで、ならばいくつかの社会権もあっていいのではないかという話がでてきたわけです。
人間と同じような生活をさせるというのは、つまり将来的には完全に国家の保護の下で国家が管理していると予算が足りなくなるからで、当初はごく一部のバイオロイドに実験的に実施していましたが、特に大きな問題がないということで(些細な問題はその都度解決)、徐々に増えてきています。
ところが先にも述べたようにないオロイドたちはあまり積極的ではありません。
そのあたりの詳細については、いずれまた。
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