ヴェルレーヌのです。
10月1日になるとフレッド・ホイルのネタになりがちなので、今回はちょっと変えてみました。
だって外が寒かったのです。
ヴェルレーヌのこの詩は、かなりいろいろ和訳があります。
ですが、やはりここは、上田敏のこれで。
「落葉」上田敏
秋の日の
ヰ゛オロンの
ためいきの
ひたぶるに
身にしみて
うら悲し。
鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。
げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。
「海潮音」より
これは訳というより、別の作品ですよね。
訳ではなくて、自作の「詩」でもここまでよく出来たものはなかなかないでしょう。
詩の和訳だと、それ自体が韻を踏んだり形を揃えていなくても「詩」の和訳らしくするには、かなり時間がかかると思うのですが、
これは、どのくらい時間かけたのでしょうかね。どのくらい天まひねったのでしょうかね。
「海潮音」にはかなりの作品が入ってますから、もしかしたらこれ1個にはあまり時間かけてないかもしれませんが。
この詩は、他にも堀口大學などの和訳がありますが、
秋の歌
こちらのサイトがいいと思います。
そして、ようつべを見ますといろいろなものがあります。
Marlene Dietrich - Chanson d'automne
ディートリッヒさんの朗読。BGMはシベリウスの悲しきワルツかと。
あと音楽もいろいろあります。
Léo Ferré - Chanson d'automne
PHIL GUISEPPI - Chanson d'automne
検索結果
https://www.youtube.com/results?search_query=Chanson+d%27automne+Verlaine
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