キモオタ、及びその時代感覚

念のために言っておきますが、キモオタはキモいから批判しているのではないですからね。
いやもちろんキモいけどそれが理由ではありません。

今回はこれ。
ふさわしい時と場所
引用されているツイートの絵。
英語なので、引用している方はその翻訳。

日赤が献血を呼び掛けるポスターとしてこれを使ったんですね。
元の絵は「宇崎ちゃんは遊びたい」という漫画らしいです。
いやいや、これで献血呼びかけるって普通にキモいですが、それはそれとして、
これで献血を呼び掛けるのはどうなのか、というのがまず第１の問題。
そして、それによる（主にマイナスの）派生効果について。
公共空間について。

今回は快・不快の問題は含みますが、表現の自由問題は含みません。
キモオタの脳内世界では、こういうものに対する批判は、常に、オタクに対する迫害であるとか快不快の問題にしますね。
そして、多くの場合「性的なものの何が悪いんだ」とやるわけです。
性的なものがあって悪いなんて誰も言っていませんが、彼らの脳内ではそうなるんですね。
この点において、完全に思考停止、判断停止状態となるネトウヨとあまり変わりません。

この前、空間の公共度というのをやりましたが、
この場合だと、空間のキモオタ度と非キモオタ度（公共度）にするといいかも（爆）

それでですね、まず献血を呼び掛けるポスターですから、その目的に合ったものであるべきですよね。
で、それがキモい。
もちろんキモオタには快なのかもしれませんが、多くの人にとっては結構不快でしょう。
キモオタはそこをわかっていない（というかわかりたくないともいますが）。
ここにおいて快・不快は外せない項目です。
興味深いこととして、キモオタは批判が出るたびに「オタク差別だ」と騒ぐのですが、こういうものに対し自分たちがマジョリティの感覚を持っているだと思っているところですね。
自分たちにとって快であるものは多くの人間にとって快であると思っているんですね。

ここで、一応、献血は誰でもできるわけではなくて条件があるということは言っておきます。
この点について、例えば、最近不特定多数の性行為を行っている人は不可であるとか、女性は貧血が多いから男のほうがいい、時に若い男のほうがいいから、オタクターゲットは正しいとか理屈をつけているんですが、
キモオタは男とは限らないですよね。まあ、多いけど。
それと、若くないですよね。
コミケで中国人コスプレイヤーのスカートの中を撮ろうと必死になって群がっていたのは完全におっさんの集団でしたよね。
だいたい、ツイッターでキモイこと言ってるやつはかなりおっさんだろ。あの中に健康な奴はどれぐらいいる？
薬を常用している人は不適ですからね。
まあ、薬によるでしょうけど。

そして、あの様な極端に胸を強調したポスターが公共空間にごく普通に貼られる、しかも日赤によって貼られるのはどのような影響をもたらすかということです。
キモオタさんたちの中は「性的じゃない」とまで言うのがいますからね。あほかと。
最初からそういう漫画ですからね。
公式　かわいい巨乳後輩
「かわいい巨乳後輩」。
リズムが「正しい家族計画」風味ですが、まあ、そこはどうでもいいです。

ちなみに「宇崎ちゃんは遊びたい　枕」
宇崎ちゃんは遊びたい　枕
全裸の抱き枕カバーなどが出てきます。
作っている方もエロだし、見ている方もかなりの割合でエロが目的ですよね。
これで「性的ではない」は無理。
だいたい、１９か２０歳なんですよ、設定が。
それで「宇崎ちゃん」。
グレタちゃんとかいってるおっさんがいましたね。

またぞろ、あいトリを愛国者様たちと一緒に攻撃した表現の自由戦死が、表現の自由だとかいってますが、全く関係ありません。
批判対象は漫画ではないからです。
こういう漫画はそういうところで楽しむ分には、別にいいですよ。
アメリカだとどうか知らないですけど。

キモオタがさらにわけわからないのは、「こういうのは大丈夫なのになぜこのポスターは駄目なんだ」とか言ってることですね。
表現の区別がつかない
引用されている方。
引用している方のツイにあるように、「女性主体で女性の日用品を宣伝する広告」と区別がつかないんですね。
町山氏もこれと完全に同類で、昔の絵画（裸婦像）などを出して並べているんですが、全然関係ないです。
昔の裸婦像が、当時そこらへんにかざってあったわけないですし。
それらは、富裕層が密かに楽しんでいたものですよ。

時代感覚がおかしいのも特徴で、
エロいノーズアート
昔の飛行機のノーズアートをだしてきて「戦前・戦中から」とかいってます。
ええと、当時は女性の権利が低かったことを知らない？
アメリカでも１９２０年にようやく婦人参政権が認められたんですけど。
日本は戦前・戦中はまだでしたよ。
そして、今はこんなことできません。
昔の写真しかないのがポイント。
他にも、日本のビールの広告ポスターで女性の水着のでっかい写真とか出して昔からこんなのがあったとかいってますが、「昔はあった」んです。
その感覚が古いんです。
長年にわたって女性が差別されてきたことをこの人たちは一切知らないのでしょうか。

ちょっとネトウヨと同じのを見たので貼っておきます。
対案出せマン
ならもっと良い
若者が参加するポスター案を
提案して下さい
そんなものはその仕事を依頼されたものが考えることです。
この人は世の中の仕組みを一切理解していないのですね。

まあ、一番あきれたのは、朝日新聞の丹治という記者で以前からキモオタなんですが、
どうやら「ぼくのかんがえたりそうのふぇみにすと」というものが彼の脳内にはあるようで、自分の気に入らないフェミニストは認めたくないタイプ。
完全におっさん。
フェミニストは、男女同権を目指してこういうきもいおっさんと戦ってきたわけですが、そこが全く理解できない模様。

あれですよ、あのポスターがオッケーだとか思うなら、次は女性向けに「シンジロー君はまだ遊びたい」とかいう漫画を誰か描いてそのキャラを使うのはどうでしょうか。いや、まったく女性向けにならんともうけどね。
「注射をこわがるのはよくないと思っています。だからこそ注射をこわがるのはよくないと僕は思います」とか、
「注射してやろうか」とか、おもいっきり股間をもっこりさせた絵柄でやったらどうですかね。
正確には「シンジロー君は（結婚しても女子アナと）まだ遊びたい」です。
べ、別に特定の誰かのことを言っているわけじゃないんだからね。勘違いしないでよね。

ワンピースがあの絵でなぜ批判されないか、などと言ってる人もいるので、参考資料。
One Piece Parents Guide
アメリカ、イギリスなどでは視聴制限があります。
基本的にあのマンガは子供向けではないと認識されているのです。
女性に関する性的な表現などで。
日本人のおっさん感覚がおかしいんですよ。

BWV.1019
Bach - Sonata for violin and piano
地味です。