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1880年代半ばのフランスで点描技法を確立したスーラ、その影響を受けたゴッホの作品が展示されています。
点描画は多くの画家に影響を与え、やがてそれは抽象絵画へとつながっていく。今回はオランダのクレラー=ミュラー美術館の作品を中心に展示されています。
中でもミレーの種まく人をゴッホは何度も模写している。ゴッホの作品は色彩豊かなミレーの作品に比べて、対照的に画面の大半を青とオレンジという補色の絵の具を交互においた大地が占め、南仏アルルに輝く黄色い太陽は生命の象徴である。
ゴッホは実際にミレー作品の実物は見ていないといわれている。当時出回っていたミレーの作品のモノクロ版画を見て、尊敬するミレーの作品を模写したといわれている。そういうわけで、色彩もまったく違う作品になっている。37歳で世を去ったゴッホであったが、画家として活動したのは10年であり、代表的な作品は晩年の3年で描かれている。
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