昔々、ある王国の王と王后の間に、
一人の女の子が産まれました。
その女の子は羊のような白い肌と白い髪、
そして不思議な角を持っていたので、
人々から「ひつじ姫」と呼ばれるようになりました。
ひつじ姫は王と王后、そして民に愛され、
健やかに育っていきました。
それと同時に魔法の力にも目覚め、
王国に次々と奇蹟をもたらしました。
ひつじ姫の噂は国から国へと伝わり、
数々の国から国王や王子が王国へ駆け付け、
彼女を娶ろうと躍起になりました。
それはやがて大陸全体を覆う戦争へと発展していきました。
「ひつじ姫の魔力を使えば大陸を支配できるに違いない」
そんな考えが広まりすぎてしまったからでした。
争いの拡大を嘆いたひつじ姫は城を抜け出し、
森の奥深くにある底無し沼へ身を投げました。
自らの命を投げ出すことで、
人々に争いの無常さを知らしめるためでした。
ひつじ姫の死を知った人々は深く悲しみ、
自らの愚かさを嘆きました。
彼女のことを忘れないため、
そして同じ過ちを繰り返さないために、
秋分の日には沼に集まり、
羊をかたどった土の人形を沼に流すようになりました。
これが世にいう「ひつじ祭り」の原型といわれています。
----
…という訳で久々にネタで書いてみる次第。
ちなみにひつじ姫が身を投げた沼は「脆弱の沼」、
という設定があるのですが、
その辺のフォローは別の機会ということで。
一人の女の子が産まれました。
その女の子は羊のような白い肌と白い髪、
そして不思議な角を持っていたので、
人々から「ひつじ姫」と呼ばれるようになりました。
ひつじ姫は王と王后、そして民に愛され、
健やかに育っていきました。
それと同時に魔法の力にも目覚め、
王国に次々と奇蹟をもたらしました。
ひつじ姫の噂は国から国へと伝わり、
数々の国から国王や王子が王国へ駆け付け、
彼女を娶ろうと躍起になりました。
それはやがて大陸全体を覆う戦争へと発展していきました。
「ひつじ姫の魔力を使えば大陸を支配できるに違いない」
そんな考えが広まりすぎてしまったからでした。
争いの拡大を嘆いたひつじ姫は城を抜け出し、
森の奥深くにある底無し沼へ身を投げました。
自らの命を投げ出すことで、
人々に争いの無常さを知らしめるためでした。
ひつじ姫の死を知った人々は深く悲しみ、
自らの愚かさを嘆きました。
彼女のことを忘れないため、
そして同じ過ちを繰り返さないために、
秋分の日には沼に集まり、
羊をかたどった土の人形を沼に流すようになりました。
これが世にいう「ひつじ祭り」の原型といわれています。
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…という訳で久々にネタで書いてみる次第。
ちなみにひつじ姫が身を投げた沼は「脆弱の沼」、
という設定があるのですが、
その辺のフォローは別の機会ということで。