転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

COJゲームブック:幻のアニメ(11)

2006-04-01 00:19:11 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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11.

「遭難者なら俺が今殺したぞ、お前も後を追え」俺はすかさず端末にコマンドを入力し、無数の武器を背負った青い戦士を呼び出した。クライアントから提供されたユニットの1つである。

クライアントからの契約条件によると、政府エージェントの捕縛ないし殺害には追加の報奨があるという。何故政府側を――少し疑問を感じたが、やはり報酬の魅力は大きいし、今後の査定にも大きな影響があるだろう。

「実戦戦闘かよ!」男は動揺した様だが、すぐに金色の筋肉を持つ天使巨人を呼び出し、臨戦態勢に入った。軽い男に見えたがやはり正規のエージェント、油断は禁物だ。

互いにユニットを呼び出し合い、それらがぶつかり合っては光の粒となって消滅する。この膠着状態を打破しなければ――そう思った直後であった。

道路脇に放置されていたタクシーのトランクから突如、何物かが飛び出したのである。端末からは接近情報をはじめ一切のデータが流れてこない。一体何が――そう思った時には既に和服姿の女、いや少女が目の前に立っていた。→14

――

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COJゲームブック:幻のアニメ(12)

2006-04-01 00:18:12 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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12.

「お前の知ったことじゃない」俺は男に言い捨てると、反対側の路地へと走り去った。政府側のエージェントが介入してきたとあればミッションどころの話ではない。端末にクライアントへの報告をしようとした、その時であった。

前方から突然、トカゲめいた歪な巨大生物が飛び込んだ。旧世紀にアルカナ内で起きた「大崩壊」と共に放置された生物的存在「ユニット」の一種である。それは新笹塚駅を通過するリゾート特急めいて俺に

――「すいません、間に合いませんでした」男はギター型の端末を通じて、本部に報告した。遭難者と思われる人物が逃げ込んだ路地からトカゲ型の巨大生物が飛び出したのを見て急いで駆け付けたのだが、残されたのはミネストローネを思わせるばらばらの肉片と、半壊した端末だけであった。

「どうやら突然実体化したユニットに襲われた様です、それと端末が――」男は出所不明の端末に慎重に無線接続を行い、データを回収した。「見たところ例の『組織』と関係あるみたいです、詳しく解析すれば更に重要な情報が分かるかも知れません」【死】

――

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COJゲームブック:幻のアニメ(13)

2006-04-01 00:17:13 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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13.

「誰だ?助けに来たのか?」俺は男に敵意を見せない様、両手を挙げて応えた。「それにしてもここは一体何処なんだ?」

「オーケイ、あんたが遭難者だな?俺はここに迷い込んだ遭難者を助ける仕事をしてるんだ」男は笑顔で応えた。どうやらこの場は取り繕うことが出来た様だ。「一緒に来てくれ、もとの世界に帰れるぞ」俺は平静を保つことに努めながら、男に続いた。

――1週間後、俺は西東京郊外の留置所に勾留されていた。どうやらあの男は俺の知らない間に身元調査を行い、クライアントと犯罪組織との関与を突き止めていた様だ。既に端末は回収され、クライアントとの連絡を取ることも出来ない。

俺のハッカー生命もここまでか――そう思っていたところで、俺の独房の扉が開いた。看守に連れられて現れたのは、サングラスにスーツ姿の男だ。「保釈が認められたそうだ、彼が身元引受人とのことだ」「よろしく、おねがいします」どこか無機的な雰囲気である。→19

――

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COJゲームブック:幻のアニメ(14)

2006-04-01 00:16:14 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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14.

「楽にしてやろう…」少女の言葉と同時に、俺の端末から激しい警告音が――生体クラウド端末の熱暴走を始めたのだ。この生体クラウド端末には高密度のエネルギー体が封じ込まれている。それが暴走すれば

――数秒後、ハーミットは端末もろとも爆発し、後には殺人現場に引かれる白線めいた影だけが残された。クライアント側では、この事案はエージェントの不注意による、端末の損傷が原因とされ、ハーミットの登録情報は抹消された。【死】

――

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COJゲームブック:幻のアニメ(15)

2006-04-01 00:15:15 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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15.

扉が開いたまま暴走上下移動を繰り返すエレベータは危険ではあったが、俺はアルカナ適正の優位を活かし、最上階に激突する直前でエレベータルームから飛び出し、空中9回転を決めつつ廊下に着地した。

幸運にも目の前が端末室である。慎重に扉を開け、クリアリングを行う。今のところユニットなどは見当たらない。早いところデータを回収し、アルカナから脱出したいところだ。

安全を確かめた後、俺は室内中央に置かれた1つの端末に向かった。ここまで危険なクエストを続けてきたのも、外部から孤立しネットからのアクセスが不可能な、このローカル放棄端末を直接起動・操作する為である。

まずは電源投入。パスワードの確認画面が現れるが、ハッカーの俺にはこれを破るのは造作も無い。そして画面が切り替わり、ローカル保存されていたファイルが表示される。その中にはいくつかアニメの動画ファイルが含まれている。俺はその中から候補を3つに絞った。

ゲームセンターに住み込みで暮らす女子中学生の日常を描いた「りある・げーまー」、閉鎖された人工島で100人の高校生が生き残りを賭けて殺しあう様を描いた「ブーター・サーンヌ」、そして洋館に住むミイラの日常を描いたクレイアニメ「ミイラくん」。一体どれから回収したものか。

「りある・げーまー」から→16
「ブーター・サーンヌ」から→17
「ミイラくん」から→18

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COJゲームブック:幻のアニメ(16)

2006-04-01 00:14:16 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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16.

「りある・げーまー」は深夜時間帯に放送された作品で、全13話が作られた。かつて「萌えアニメ」と呼ばれたジャンルの1つで第2期も予定されていたが、児童ポルノ規制を主張する市民団体の圧力で、こういった「萌えアニメ」は軒並み制作の自粛や作品の回収を余儀なくされたという。

事前に旧世紀の文化史を調べていたことが功を奏した。どうやらこれが正解だった様だ。だがデータを保存した直後、ローカル廃棄端末がカウントダウンの画面を吐き出した。「爆発まであと10秒」――自爆装置が仕込まれていたというのか。

出口へ向かう通路が次々とシャッターで閉ざされてゆく。となればアルカナ適正を活かして窓から脱出するしかない――。

【あなたのライフが3以上ならば】→20
【3未満ならば】→21

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COJゲームブック:幻のアニメ(17)

2006-04-01 00:13:17 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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17.

「ブーター・サーンヌ」は劇場作品で、その陰惨な残虐描写ゆえに、当時の劇場アニメ作品では珍しく18歳未満鑑賞禁止となっていたという。有名タレントを声優に起用するなど話題性にも富み、続編やスピンオフ作品もいくつか作られたらしい。

転送の途中で、俺は異変に気づいた。この作品は実在しない架空の作品で、事前に仕込まれたブービートラップだったのだ。俺の端末が見る間にエラー表示で埋め尽くされる。一体誰がこんな仕掛

――直後、廃ビルの最上階の窓が一斉に火を噴いた。ローカル廃棄端末に仕込まれたブービートラップが、ハーミットの端末を暴走、爆発させたのだ。アルカナ内で死期を迎えた無給労働者が、社会への怨嗟を込めて罠を仕込んでいた可能性を、彼は無視すべきではなかったのだ。【死】

――

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COJゲームブック:幻のアニメ(18)

2006-04-01 00:12:18 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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18.

「ミイラくん」は海外に渡ったとある日本人兄弟による作品で、5分程度の短編集である。兄弟は本国で300話以上も制作し、今もその子孫が作り上げた制作会社が新作を作り続けているという。

当然データ量も半端ではない。作品数の多さに加え、実写を使う関係上、手描きのアニメに比べて圧縮もしづらいのだ。相当時間がかかりそうだ――そう思った直後、背後から突如激しい金属音が。ロッカーからか――そう感づいた時には、端末越しに和服姿の女、いや少女が着地していた。

「何者だ、どこから来た」反射的に俺は声を上げた。もしロッカーの中に隠れていたなら、端末でデータなり接近情報なりを検知できていた筈だ。端末に探知されることなく、突如姿を表す――まるで幽霊だ。→14

――

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「アヴァロンの鍵」排出カードの仕様変更について

2006-04-01 00:12:06 | ネタ
4月よりアヴァロンの鍵の排出カードの仕様が変更され、
三国志大戦やガンダムカードビルダーのものと同じサイズになります。

現行版のカードのサイズはB8版となっており、
一般に使われる名刺や各種カードよりも幅が大きくなっています。
この為市販の名刺ホルダーにカードを納めることができない、
という不具合が発生しています。
この仕様変更により、
市販の名刺ホルダーにもカードを保存することが可能となり、
以前よりもカードの取り扱いが容易となることが期待されます。

現行版のカードですが、
写真の通り左右を適当に切り詰めることにより、
新仕様のカード対応機でも使用可能となります。
皆様のご理解とご協力をお願いします。

なお、この新仕様カードの排出と対応機の稼動は、
4月31日を予定しています。
コメント (5)
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COJゲームブック:幻のアニメ(19)

2006-04-01 00:11:19 | ブラウザゲーム1
COJゲームブック:幻のアニメ
(2016年4月1日版)

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19.

10分後、俺はスーツ男の運転するバンの助手席にいた。バンは郊外の産業道路を進んでいる。「どちらへ向かうんです?」「工場です、再利用の為です」男は無機的に応えた。「再利用」――「更正」の間違いではないのか。そう言いかけたところで、工場らしき建物が姿を現した。

――1週間後、アルカナ内では新たな「ロボット兵」の試運転が開始された。脳を摘出され、専用の電子機器「生体クラウド端末」で遠隔操作される、一種のドローンである。その手の甲には特殊インク印刷された「09」の文字がうっすらと残っていた。【死】

――

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