文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

新聞は真実を書いているとみな思う。そこにつけこんで嘘を書き並べ、騙して喜んでいる。

2024年10月05日 21時26分28秒 | 全般
以下は、10/3に発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
本論文もノーベル文学賞或いは平和賞に相応しいのは彼であることを証明している。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。

新聞協会の堕落
「あざとい」とは最近「可愛さを強調しながら、でも媚びるだけではない」芯のある女の子を言うらしい。 
しかし本来は「すました顔してずる賢く、人をけむに巻く卑劣漢」ほどの意味で使われる。 
朝日新聞がいい例になろうか。 
新聞は真実を書いているとみな思う。
そこにつけこんで嘘を書き並べ、騙して喜んでいる。 
昭和30年代に始めた「北朝鮮は地上の楽園」報道もそう。
以後30年間、朝日は「取材もしていない」(岩垂弘)のに「人々の笑顔と活気があふれる楽園」と書き続けた。
吉永小百合も一緒に「キューポラのある街」で北に帰る喜びを謳った。
それであんなに猜疑心の強い朝鮮人が9万人も喜んで地獄に帰っていった。 
脱北した生き残りが訴えを起こした。
訴えた相手はてっきり朝日と小百合かと思ったら北朝鮮だった。 
朝日は笑いをこらえながらそれを小さく報じた。 
米国が原爆の残忍さをごまかすのに南京大虐殺を捏造した。
「日本人はもっと残忍だったから」罰せられて当然なのだと。 
その捏造がバレそうになったとき朝日は「都城連隊が虐殺をやった」と報じた。
嘘はすぐバレたが、小さな訂正記事より残忍日本人の印象は再生された。 
「日本軍は中支で毒ガスを使った」とも書いた。
産経新聞がその嘘を紙面で嗤ったら佐竹昭美が怒鳴り込んできて「産経など叩き潰してやる」と言った。
朝日はアカが書き、ヤクザが売るという。
書くのもヤクザとは知らなかった。 
朝日は次に吉田清治作の慰安婦強制連行の嘘を打った。
韓国人は嘘を承知で世界中に慰安婦像を建てて日本人を貶めて喜んでいる。 
朝日は30年やって2012年の党首討論会を機に慰安婦の嘘をやめた。 
討論会で朝日の星浩が「日本の汚点、慰安婦問題をどうする気か」と安倍晋三を詰問したら「あれは星さん。あなたの朝日が吉田清治の嘘を広めたものでしょう」と朝日の悪辣さを逆に指摘し返された。 
公開の場で一国の首相から「フェイクの朝日」と指弾された。 
朝日は言い訳もできず社長の首を差し出した。 
部数も半分以下に、給料も平均400万円カットを目下味わっている。 
安倍への憎しみは火と燃えた。
しかし今までみたいに捏造記事で安倍を潰そうとしても世間がもう許さなくなった。 
とは言え記者は取材などしたこともない。
この際、他人様のネタを借りてでも「安倍を潰そう」と主筆の若宮啓文は心に誓った。 
実は朝日は記事捏造と同じくらいネタの寸借もやってきた。
それに恥じらいも感じていない。 
東京高検の則定衛のスキャンダルは「噂の真相」から頂戴した。
黒川同検事長の麻雀賭博は「週刊文春」からただ取った。 
そうやって朝日は「安倍の葬式」まで出すのに成功したが、給料は戻らない。 
その腹いせは安倍晋三の遺志を継ぐ安倍派にぶつけられた。 
安倍さんの国葬が終わって間もなく、「しんぶん赤旗」が「安倍派などの政治資金に不記載の疑惑」とスクープした。 
この疑惑を神戸学院大教授の上脇博之が3ヵ月かけて精査し、東京地検に告発した。 
周知のネタを朝日は例によって寸借した。 
昨年12月1日付で「安倍派1億円超不記載」「地検特捜立件視野」と報じた。 
しかし則定のときのように引用元が「赤旗」だとは書かなかった。 
軽微な罪も特捜が入れば大事になる。
かくて安倍派も宏池会も消滅し、自民は空中分解。
良識を越えた新総裁が出現するに至るが、それは措く。 
朝日はこの寸借記事を「政治の闇、総力取材で問う」とまるで朝日の特ダネ風に嘘を言って新聞協会に申請。
まさかの本年の新聞協会賞に輝いた。 
新聞協会会長の座は朝日の社長が毎度、天下る。
だからどんな無理も通る。 
なんてあざといんだ。


2024/10/1 in Umeda

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