2020年09月11日
もうだいぶ前になるが、ある時、英国の若者二人が立ち上げたLast Fmを知った。
私の人生は、私の同級生達には信じ難い人生だった。
私が永遠に愛する高校で一番の親友だった同級生は、「世の中で何が信じられないと言って、(私が)不動産屋をしているとは!」と言っていた言葉に尽きている。
或いは、大阪で一番の名門の大企業や日本を代表する化学会社で重役に成っていた同級生達と、浦島太郎の様に大阪で再開した夜、淀屋橋の本当に感じの良い居酒屋で、一升瓶が軽く空いた夜、
河岸を替えて、私の行きつけの北新地の店に寄った時、私が抱えていた家庭的な問題について、「あなたが、そんな悩みを抱えていたなんて、ちっとも知らなかった…」
長谷川工務店(現・長谷工コーポレーション)の募集に応じて中途採用で入社した。
2か月半ほど、私の身辺調査に時間を要したらしい事を、仙台の親戚からの電話で知った。
それほどに信じがたい人生だったのだろう。
不動産業と大阪を人生の舞台にして仕事人生を送った。
ある年には1年に2日しか休まなかった。
単店舗の、日本では無名の、一大阪の不動産売買仲介業者としては出色の仕事をした。
仕事の成果を収穫しようとしていた、正に、その時、1990年(平成2年)3月27日に、当時の日本の大蔵省から金融機関に対して行われた行政指導である総量規制に遭遇した。
不動産業界、建築業界、銀行等の金融界対する融資の規制である。
立志伝中の経営者達が自殺した。
2000年過ぎまでの10年間、殆ど音楽を聴かなかったと言っても過言ではない。
冒頭のLast Fmに出会った私は、砂漠に水がしみこむ様に、毎晩、21世紀の響きを探し続けた。
Itunesで購入した曲の総額は50万円超。
21世紀の響きを持った、数々の素晴らしいバンドと歌手を知った。
その中の一つがArcade Fireだった事は読者も御存知の通り。
私が、まだグラミー賞を観ていた頃、彼らがグラミー賞を取った時の私の喜びも。
世間的には大番狂わせだったが、私の予感どおりだった事も既述のとおり。
昨夜、Youtube musicで、先日、初めて知ったThe Temper Trapが驚きだったから、「おすすめのミックス」を、特急で検索していた。
Of Monsters and Menは、Arcade Fire以来の最大の発見である。
Arcade Fireからインスパイアされた感じ、Feistからのインスパイアも感じた。
Of Monsters and Menは素晴らしい先駆者達の達成を見事に摘み取って素晴らしい響きを作り上げている。
21世紀最高の一つである。
中国や韓国の様な底知れぬ悪とまことしやかな嘘の対極にあるもの。
それこそが21世紀の響きであり人間である。
Half Light I - Arcade Fire