境内の桜もほぼ満開となっております!
さて、4月4日から6日にかけて、神奈川県神社庁祭祀委員会主催の海外宗教視察に参加して参りました。今年は台湾の保生大帝生誕のお祭りを視察してきました。
台北北部に位置する保安官は行われるこの祭典は、諸祭神をお迎えし、儀式を執り行い、その中で経典を読誦し、祈り文を奉納して、天候の順調、国家太平、人民の平安を祈願するお祭りとのことです。
今年度、この神恩感謝祭は、保生文化祭活動と併せ「2012民俗芸術節」と名付けられ伝統的な宗教の慶典を鑑賞することで、宗教芸術発展の可能性を見て頂きたいと願っているお祭りという位置付けもあるそうです。
下の写真は、4月4日に行われた民俗芸能団の演技とパレードの様子です。保生大帝の生誕前日、盛大なパレードを挙行し、保生大帝の御神輿が街を巡回して、保生大帝の威厳を高めるものとのことです。
次の写真は、神社で言えば、本殿の前にテーブルがあり、様々なお供え物が置いてありました。これは、神にお供え物を行い、お参り後に、自宅へ持って帰り頂くそうです。神道と似たところがあるようです。
次の写真は、お参りをしている様子です。長いお線香のようなものを持って、3回から4回頭を下げ、その線香を壺に刺していました。
さて、翌日は保生大帝生誕の三献礼の祭典を見学致しました。この、祭典は儒家思想と道教の体制が統合したもので、また、昔の4行列の舞、三献礼の儀式を伝承しており、アジア太平洋地域の保生大帝信仰の文化が最もよく保存されているとのことです。
舞の様子
舞台の左側に、司会者がいまして、式次第を捲りながら祭典が行われていました。この式次第を見ていると、迎神や進饌、撤饌など神道に近い表現がなされており、言葉は分かりませんでしたが、何となく祭典の様子で内容を感ずることができました。
献饌の様子
祭典中は、合唱団や様々な楽器を使っておりました。雅楽みたいなものですかね?
下の写真は、申し訳ありませんよく分かりませんでした。
祭典は約1時間半でございました。初めて海外宗教の祭典を見学させて頂きましたが、様々な典で勉強になりました!
次に、台北孔子廟を見学致しました。
この豪華な佇まいの大成殿に孔子の位牌がお祀りされているとのことです。
この中に、日本でも馴染みのある絵馬掛けがございました。
また、忠烈祠(台湾の護国神社)にお参りさせて頂きました。
到着したらちょうど衛兵交代の時間でした。交代後は各門に衛兵さんがいらっしゃるのですが、びくとも動かず、人形のように立っておりました。下の写真の右側が衛兵さんです。ちょっと分かり辛いですかね。
こちらに国家の英霊がお祀りしているようです。参加者全員で祈りを捧げて参りました。本当に大きくてびっくり致しました。
今回、異国の宗教文化を拝見させて頂き、大変勉強になりました。またこのような機会があれば参加していきたいと思います。