座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

鬼門・家相

2012年04月24日 | 神社知識・作法・歴史

毎年授与品として頒布しているものですが、今年、辰年の分の鬼門札が出来上がりました。鬼門札は鬼門(きもん、家の北東に当たる)より来る災いから家を守るための御札で、家の玄関に吊るして用いるものです。

家相、方位の吉凶は奈良時代頃日本に入ってきた思想といわれています。その中でも北東を鬼門、災いの出入りする方向とする考えは広く庶民に伝わりました。十二支に当てはめると北東は丑寅(うしとら)の方角に当たるため、昔話の鬼は牛の角と虎の腰巻を付けた姿で描かれているそうです。

鬼門は特に清潔にしておくべきとされる場所ですが、家相そのものが「天地の理」に順応する場所が良い場所である、という考えを持っています。「天」は日光、「地」は風を表しており、採光・通気の良い家が住みやすい場所であるというのは納得できるところです。

「光の入らぬ家には医者が入る」という言葉もあるようです。鬼門や家相といったものは単なる迷信ではなく、昔の人の知恵と言えるかもしれません。