私達神主は“節分が終わってようやく新年を迎えられる”を合い言葉のようにしてお正月の奉仕をして参りましたが、祭事というのはどの季節にもあるものですので、そう気を抜いているわけにもいきません。
節分の次の祭事は、『初午祭(はつうまさい)』になります。
初午祭…聞き慣れない言葉かと思いますが、これは伏見稲荷大社の御祭神が稲荷山に降臨したのがその年の初午の日だった、という言い伝えによるもので、全国の稲荷社のいわば誕生祭にあたるようなお祭りです。
昔からの家、また大きな会社などでは今も敷地に稲荷社を祀っているところが多く見受けられますが、初午ではそういった所に神主が招かれてお祓いをすることになります。(二番目の午の日を選んで『二ノ午祭』として行う場合もあります)
境内末社の稲荷社では二の午の日に神事を行う予定です
今年の初午は『2月11日』。当神社でも依頼のあった稲荷社へお伺いして初午祭を斎行します。
ご自宅に稲荷社のある方、或いは神棚に稲荷社の御札をお祀りしているという方も、心を新たにしてお参りされてはいかがでしょうか。