今週は初午祭があった関係でお稲荷様の事を書く機会が多くありました。
稲荷社では神様の使いとして狐の像が置かれていますが、稲荷社以外の神社では『狛犬(こまいぬ)』が置かれているのはよく知られたところです。
狛犬は“高麗犬”、“胡麻犬”などとも書く獅子型の魔除けの像で、その起源はインドやエジプトにあると言います。高麗(こま、こうらい)とは朝鮮半島を指しますが、朝鮮半島を経由して伝わった、或いは単に外国風の、という意味でこの名前が付いたようです。
元々日本に獅子・ライオンは居ませんので、実在のライオンというより神秘的な力を持つ架空の動物としてその姿が広められました。
仏教の影響で、向かって右が口を開けた“阿(あ)”、左が口を閉じた“吽(うん)”の一対となっている事が多いのですが、それ以外では場所や時代によって様々は表情・姿勢をしているのが面白いところです。
神社にお参りの際は、狛犬の姿にも目を向けてみてはいかがでしょうか。