昨日お祭りを行った境内の稲荷社は、境内にありますがこの鈴鹿明神社本殿とは違う神様を祀る、それぞれが別の神社であります。
当神社に限らず、境内に本社以外の小さなお社やほこらがある、というのはよくあります。私達はそういったお社・ほこらを『摂社(せっしゃ)』『末社(まっしゃ)』と呼んでいます。
昨日の境内稲荷社の様子
池の小島にあるお社にも“厳島神社”という名前があります
摂社末社は神社によってその数・規模・歴史も様々です。“枝社(えだしゃ)”という言い方もされますが本社と上下関係にあるわけではありません。
明治時代の官国幣社の基準では、
①本社の神の御后・御子・他由緒ある神を祀った社
②本社創建以前に鎮座していた神を祀った社
③本社の神の荒魂(あらみたま。神の活動的な側面・御力)を祀った社
④本社の土地の地主神を祀った社
⑤その他特別な由緒があって祀られた社
以上5項目にあてはまるものを「摂社」、それ以外を「末社」と呼んでいました。ただし、現在は摂・末社の呼び名に区別の基準はないそうです。
摂社末社を見るとその本社の由緒や歴史が見えてくることもあります。神社にお参りをするときは大小に関わらず全ての神様にお参りして帰る、という方もいらっしゃいます。
当神社、または観光などで各地の神社をお参りされる際には、どのような摂社末社があるのかも見てみてはいかがでしょうか。