神事に際し準備しなければならないものは様々ありますが、神主として忘れてはならないのが“祝詞(のりと)”です。
祝詞とはお祭りの中で神様に申し上げる御祝や願事を文章にしたもので、聞いた事のある方ならその独特の文体・読み方を覚えているのではないでしょうか。
明日は兼務神社の例祭のご奉仕もありますので、そのための祝詞の準備等を行いました。
祝詞というのは日本語の文章ですから、実は書く人によって一つ一つ違うもので、同じお祭りでも年ごとに全く違う祝詞になることもあります。
神主が共通で用いる言葉はお祓いをする時の“祓詞(はらえことば)”くらいでしょうか。 それ以外のお祭りでは皆、そのお祭りのための祝詞を考え、書いて神事に臨みます。
例文集というものもあり言葉の参考にしたりもしますが、やはり自分の言葉で書くところに祝詞の意義があるものと思います。