最近暖かくなってきたせいか、境内に“モグラ塚”ができるようになりました。
文字通りモグラがトンネルを掘って出た土が地上に盛り上がったもので、毎年境内の決まった辺りにできるのですが、埋めても埋めても新たに作られてしまいます。
調べると、トンネルを掘るのはモグラにとっても重労働で、一度縄張りが出来上がったらそのトンネルを補修しつつ、地中のミミズなどを食べて暮らすという事です。 それならばいつも同じ所に塚が出来るのも納得です。
地方によっては“土竜打(もぐらうち)”などと称して小正月にモグラを追い払う神事が行われると言います。 また五月に鯉のぼりを付ける長い竿も、土を揺らす事でモグラを避ける意味があると聞いた事があります。 可愛い印象と裏腹に、意外と人気のない動物なのですね。
今道路はコンクリートで覆われ、農家にとっては害獣ですから、この境内は安息の地でもあるのかもしれません。 うまく付き合いつつ、夏の準備をしていきたいと思います。
境内はもう緑一色に