昨夜は思いの外雨脚が強くなり、風はほぼないものの雨量は一時台風に迫るものとなりました。皆様のお近くでは大禍なく過ごされましたでしょうか。
普段落葉の少ない時期でも雨の後は境内が散らかってしまうものですが、一部の木は本格的に葉を落とす時期に入っているようです。今朝は特別葉が落ちていなかった代わりに、日中ものべつ幕なしに落葉が続いています。
私達神職にとって境内の清掃は、神様のために清浄を保つ事、ひいては参拝者のために安全を保つ事でもあります。上から下まで掃き掃除をするのは毎日の日課ですが、これからの時期は午後に二回目三回目の掃除が必要になってくるかもしれません。
また以前聞いたのですが、仏教の方の言葉で『一に掃除、二に勤行、三に説法(まず掃除をきちんと行い、次に日々の礼拝・修行ができていて、それではじめて人に教えを説く事ができる)』というものがあるそうです。場所や宗派によって微妙に内容が違うようですが、それでも『一に掃除』というのは変わらないのだとか。これは神社にも十分通じる言葉と言えます。
昔から日本においては掃除は単なる作業ではなく、精神修養の一つでもあります。毎年の事ではありますが、これから心して掃除に取り組んで参りたいと思います。