座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

狛犬の事

2015年02月13日 | 神社知識・作法・歴史

今週は初午祭があった関係でお稲荷様の事を書く機会が多くありました。

稲荷社では神様の使いとして狐の像が置かれていますが、稲荷社以外の神社では『狛犬(こまいぬ)』が置かれているのはよく知られたところです。

狛犬は“高麗犬”、“胡麻犬”などとも書く獅子型の魔除けの像で、その起源はインドやエジプトにあると言います。高麗(こま、こうらい)とは朝鮮半島を指しますが、朝鮮半島を経由して伝わった、或いは単に外国風の、という意味でこの名前が付いたようです。

元々日本に獅子・ライオンは居ませんので、実在のライオンというより神秘的な力を持つ架空の動物としてその姿が広められました。

 

仏教の影響で、向かって右が口を開けた“阿(あ)”、左が口を閉じた“吽(うん)”の一対となっている事が多いのですが、それ以外では場所や時代によって様々は表情・姿勢をしているのが面白いところです。

神社にお参りの際は、狛犬の姿にも目を向けてみてはいかがでしょうか。


昨日は建国記念の日

2015年02月12日 | 

昨日は、建国記念の日でした。

以前は紀元節と言われていて、初代天皇の神武天皇が大和国(現奈良県)の橿原宮で即位された年が皇紀元年とされています。

この年を太陽暦で考えると紀元前660年2月11日に当たり、この日を紀元節つまり建国記念の日となったとのことです。

全国の神社では紀元祭が斎行され、政府や各県主催の式典が行われました。

平成11年8月には国旗国歌法が制定されて、建国の礎がきちんとされました。


初午祭 斎行

2015年02月11日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

今日は2月11日、建国記念の日であると共に『初午(はつうま)』の日でもあります。

この日は稲荷山に神様の降臨した、いわば全国の稲荷社の誕生日にあたるような日です。この社務日誌でも幾度か取り上げましたが、毎年お伺いしている地域・会社の稲荷社へ神主が出向き初午祭を執り行うことになりました。

相模原市南区上鶴間本町鎮座の“惣吉稲荷神社”の様子

こちらは相模川の畔に位置する“川除稲荷神社”での初午祭です

暦を見るとその日ごとに十二支が割り振られているのが分かるかと思います。そのため何日が初午の日になるかはその年によって異なるのですが、今年は祝日と重なりご参列の方もいつもより多くこられたようです。

昨年は雪の中での初午祭になりましたが、今年はお陰様で穏やかな晴天の元お祭りを執り行うことが出来ました。ご参列、ご関係の皆様方のご健康とご多幸とを心よりお祈り申し上げております。


明日は稲荷神社の初午祭

2015年02月10日 | 

明日は建国記念日と伴に稲荷神社の初午祭の日でもあります。

稲荷の神様が京都伏見の稲荷山に降りられた日とされいて、京都伏見稲荷神社を始め各地の稲荷神社で初午大祭が斎行されます。

当社の境内にも稲荷社がごさいますが、末社の稲荷社は二の午の日に斎行致します。

明日は主に当神社の近辺の企業でお祀りされている稲荷社や兼務神社で御守りされている稲荷社へ初午祭のご奉仕に行かせて頂きます。

明日が休日という事もあって本日初午祭を斎行されるところもありました。

又、当社の稲荷社と同様に二の午で大祭を執り行うところもございます。

伏見稲荷大社を始め総本社とされている神社の初午祭と同じ日にするのはおこがましいという事で、一歩引いて二の午の日に執り行うというお考えの所もあるようです。

衣食住を司る稲荷の大神様、改めてその偉大さを感じる一日にしてみては如何でしょうか。

 


神事の中の榊

2015年02月09日 | 神社知識・作法・歴史

「神」の「木」と書いて『榊(さかき)』と言います。その字の通り神社の神事で使う木であるというのはご存知の方も多いかと思います。

当神社にも境内には50本を超える榊の木があり、日頃の神事には欠かせないものになっています。

多くの場合、以下の二つの道具として榊を用いています。

 ①『大麻(おおぬさ)』。 大振りの榊の枝に長い紙垂を下げたもので、お祓いをする神具として使用します。それ故、どんなお祭りの時も使わないということはないほどです。屋内では木の芯棒に沢山の紙垂を下げた大麻も使いますが、どちらも同じ意味があります。

大麻二種

 ②『玉串(たまぐし)』。 榊の小枝に紙垂を一枚付けたもので、神様に自分の真心をお供えするために用いるものです。元は布・衣をお供えしていたのが形を変えてこうなったとも言われています。本殿で厄除祈願などなさった方は手に取ったこともあるかと思います。

玉串は一本ずつ葉を拭いて、紙垂を結びつけていきます

今週は初午や大安の日が続くようで、こうした榊も事前に取っておかなければなりません。今日のような穏やかな天気であってくれれば良いのですが…


おみくじのお焚き上げ

2015年02月08日 | 境内の様子

天気予報の通り、今日は昼前から冷たい雨が降り続いています。

雨のおかげで半端な状態になってしまいましたが、昨日からお正月用に増やしていたおみくじ掛けの片付け・おみくじのお焚き上げを行っています。こうして見るとまだ片付けが必要な場所が随分あったようです。

一部を残して増設した分は片付けをします

当神社では鳥居型の枠に縄を下げておみくじ掛けとしています。

おみくじは良い結果なら“実を結ぶように”、悪い結果なら“悪運を神様に引き受けて貰えるように”願いを込めておみくじ掛けに結びます。ただし、持ち帰って度々見るのでも構いません。自分自身への励まし、或いは戒めとして受け取るのが大事な事です。

また、中には神社の木におみくじを結ぶ方もいらっしゃいますが、これは枝や花、実を傷つける事にもなりますので、許された場合を除いておみくじ掛けに結ぶようにして下さい。


次は初午

2015年02月07日 | 神社知識・作法・歴史

私達神主は“節分が終わってようやく新年を迎えられる”を合い言葉のようにしてお正月の奉仕をして参りましたが、祭事というのはどの季節にもあるものですので、そう気を抜いているわけにもいきません。

節分の次の祭事は、『初午祭(はつうまさい)』になります。

 

初午祭…聞き慣れない言葉かと思いますが、これは伏見稲荷大社の御祭神が稲荷山に降臨したのがその年の初午の日だった、という言い伝えによるもので、全国の稲荷社のいわば誕生祭にあたるようなお祭りです。

昔からの家、また大きな会社などでは今も敷地に稲荷社を祀っているところが多く見受けられますが、初午ではそういった所に神主が招かれてお祓いをすることになります。(二番目の午の日を選んで『二ノ午祭』として行う場合もあります)

境内末社の稲荷社では二の午の日に神事を行う予定です

今年の初午は『2月11日』。当神社でも依頼のあった稲荷社へお伺いして初午祭を斎行します。

ご自宅に稲荷社のある方、或いは神棚に稲荷社の御札をお祀りしているという方も、心を新たにしてお参りされてはいかがでしょうか。


立春過ぎて。

2015年02月06日 | 境内の様子

昨日は雪の予報でしたが、幸い座間は雨模様となり今日の大安には殆ど影響がありませんでした。

朝の冷え込みは厳しく道路は殆どの所で凍結していました。

昼間になると日差しも出て少し暖かくも感じられるほどになりました。

立春を過ぎたとはいえ2月は気温的に一番寒い月と言われているようで、雪の降る率も高いようです。

しかしながら、境内の木々は徐々に春を迎えているようです。

境内の紅梅は開花しました。

 

白梅もかなり蕾を大きくしています。

 

椿も花を咲かせています。

この後、白梅が咲き始めると山茱萸(さんしゅゆ)という黄色い花も咲いてきます。

白梅が咲き、香しい花の香りが境内一面に広がる頃には、天候は三寒四温となり本格的な春を迎えるようになっていきます。

まだまだお身体ご自愛あれ。


境内はみぞれ

2015年02月05日 | 境内の様子

昼を過ぎましたが、予想に反して外は雪にならずにみぞれが降り続いています。

未だ日は高いですが流石に参拝の方も少ないようです

勿論雪になると外で行うお祓いにも差し障りがありますので、今日のような仏滅の日に雨や雪が降ってくれれば誰に迷惑を掛けることもなく、有り難い巡り合わせと言えます。(逆に大きなお祭りの日に雨が降り、試練に思えることもありますが)

この座間は先月30日、周りの地域より多く雪が降った所ではありますが、明日は折角の大安吉日です。このまま積もらずに明日を迎えられるよう願っています。

境内の松竹梅。縁起が良いのは寒い季節でも美しいからだそうです。梅は開花も近づきました


節分祭を終え、立春

2015年02月04日 | 

お陰様で昨日節分祭を終え、境内は暦通りの暖かい陽差しを浴びています。

右手の芳名板に節分祭の名残が見えます

節分の行事は、中国から伝わった悪疫・邪気除けの儀式『追儺(ついな)』と、室町時代から始まった鬼祓いの『豆まき』が合わさったものと言われています。

元々追儺は大晦日、豆まきは節分に行われていた行事ですが、民間に広まる際にどちらも節分の行事として伝わっていったようです。

思えば秋のハロウィンも、古代ケルト人の“大晦日(10月31日)に悪霊・幽霊が現れる”という言い伝えに由来があるそうで、こういった暦の節目に悪い物が出てくる、というのは世界共通のものなのかもしれません。

皆さまのご自宅では豆まきはされましたか?

 昨日は兼務社でも節分祭がありました。写真は上鶴間本町鎮座、長嶋神社の様子です


第33回節分祭斎行!

2015年02月03日 | 神社祭事

本日晴天に恵まれ第33回節分祭を斎行致しました!

先ずは、豆まきに先立ち、本殿におきまして30名ずつ御祈祷を行います。

御祈祷が終わりますと、いよいよ豆撒きです。

豆撒きのステージに上がりますと豆撒きの福男・福女の御紹介を行い、いよいよ豆撒きです。

本日は昨年同様スペシャルゲスト「ざまりん」の登場です。

 豆は皆さん拾えましたでしょうか?景品係りもてんてこ舞いです。

本日は、座間警察署、地元消防団第一分団、神輿保存会入谷睦の警備のもと事故なく終える事が出来ました。皆様お疲れ様でした!


明日は第33回節分祭です!

2015年02月02日 | 神社祭事

明日は午後1時より第33回節分祭を斎行致します

今年は355名の福男・福女の皆様が豆撒きを行います

【最後の回は巫女さんも撒きますよ!】

約7500点の景品が準備出来ました

【豆に景品が記された紙が入っております】

【氏子会景品係の皆様が7500点の景品を渡しくれます!】

また、境内では当社敬神婦人会鈴華の会の皆様の手作りによりチャリティーバザーも開催致します。ここでの収益は児童養護施設へ全額寄付させて頂きます。昨年より始めたこのバザーも好評で今年で2回目の開催となります。是非とも御協力下さいますようお願い致します。

【敬神婦人会の皆様も大忙しです】

明日は天気もの予報となっております。皆様のご来社お待ち致しております。

※写真は昨年の第32回節分祭の様子です。


二月の神社祭事予定

2015年02月01日 | 神社祭事並びに行事予定

本日2月月次祭を斎行し国の隆昌と氏子崇敬者の皆様の弥栄を御祈念申し上げ致しました。

年も明け早くも一ヶ月が過ぎました。二月は如月(きさらぎ)は寒さも増してさらに着を身につけるということもあり「きさらぎ」という一説もあるようです。

さて、31日に雪が降り心配もされましたが、1日は清々しい晴れのスタートとなっております。今月は節分、初午、祈年祭と祭事も多く予定しております。皆様のご来社お待ち致しております。

平成27年2月神社祭事予定

  1日(日)  8:30~月次祭

  3日(火) 13:00~15:00 節分祭(11回の豆撒きを予定しております)

 11日(水) 初午祭

 15日(日)  8:30~月次祭

 17日(火) 10:30~祈年祭

 23日(月) ニの午祭