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3月24日の社説は・・・

2015-03-24 05:29:46 | 社説を読む
多くの学校は、今日が終了式なのではないでしょうか。
アジアの巨人 リー・クアンユー氏が亡くなりました。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ 辺野古移設―沖縄の問いに答えよ
・ リー氏死去―巨人が残した宿題

読売新聞
・ 玄海MOX訴訟 安全性を認めた意義深い判決(2015年03月24日)
・ 免震ゴム不正 建物の信頼回復へ対応を急げ(2015年03月24日)
 
毎日新聞
・ 沖縄の対抗措置 政府は追い詰めるな NEW (2015年03月24日)
・ アジア投資銀行 積極関与を考える時だ NEW (2015年03月24日)

日本経済新聞
・ 知恵を絞れば再生エネはもっと伸ばせる
・ リー氏は何を世界に残したか

産経新聞
・ 辺野古移設 知事は停止指示の撤回を
・ 道徳教科化 「愛国心」を堂々と育もう
 
中日新聞
・ 辺野古基地調査 県に従い作業停止を
・ 日中韓関係 首脳会議で流れ変えよ 

※ いろいろなテーマが並びました。

リー氏を2社が取り上げました。

朝日です。
「シンガポールはことし、建国50周年を迎える。8月9日の独立記念日を待たず、建国の父リー・クアンユー氏は逝った。
 マレー半島先端のごく小さな貧しい島を世界有数の富裕国にした、見事な指導力を持つ政治家だった。世界史に名を残すアジアの巨人である。」

日経です。
「シンガポールの「建国の父」であり「発展の父」でもあったリー・クアンユー元首相が死去した。独立から半世紀で、1人当たり国内総生産(GDP)がアジアで最も多い国を築き上げた実績は、高く評価できよう。」

両紙とも高く評価しています。

しかし・・・

朝日
「かじ取りをするのは、優秀で汚職に無縁なエリートに率いられた人民行動党(PAP)の一党支配体制。その安定的な維持のため野党を抑え込み、言論、集会を厳しく規制した。要するに、成功した開発独裁だ。」

「リー氏の遺産である、この統治モデルの評価をめぐっては、議論が尽きない。国民の自由を犠牲にしている点は、欧米から絶えず批判の的にされてきた。」

「PAPへの支持は減っている。直近の2011年の総選挙で9割を超す議席を得たが、得票率は60%にとどまり、野党の票が伸びた。選挙制度によって一党支配を支えている状態だ。所得格差や物価高騰、さらには外国人労働者の受け入れ政策が国民の不満を招いたという。」

「また、主要新聞、テレビが統制されているのに対し、国民に広まったソーシャルメディア上では、政権批判の声を抑え込むことが難しくなっている。」

日経
「 一方で、自由主義や民主主義に対する懐疑的な姿勢が批判を浴びたことにも留意したい。」

自由を目指す民衆にどう応えるか、今後のシンガポールの対応は注目です。


産経は道徳教育を取り上げました。
「道徳は、立場による価値判断の違いを知るなど物事を多角的にみる力を養う。公共心、愛国心などを否定する偏向教育こそ改め、子供たちの心を捉える指導を工夫したい。」

その通りです。

ただ、「愛国心」は、あの大戦の反省があってこそだと思います。

「しかしこうした特定の考え方(「偏狭なナショナリズムにつながる」「国の考え方を子供に植え付ける危険性が極めて高い」)を押しつけるような指導は、教科化を提言した中央教育審議会の答申で、道徳教育とは「対極にある」と明言されたことを知ってほしい。」

自虐史観(という呼称がふさわしいかどうかわかりませんが)もその否定も特定の考え方であることを踏まえなければなりません。

「これまで学校では、愛国心や公に尽くすことの大切さを教えることを避けてこなかったか。先人の偉業だけでなく失敗も含め、社会のために苦闘した物語などを積極的に取り上げ、考えることを通し、育んでいきたい。」

これはよくわかります。

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