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世界一の海底掘削船「地球号」、メタンハイドレートの試掘開始・・・海底資源開発に期待

2012-02-15 09:30:27 | 日記
 船体の真ん中に大きなやぐらを持つ巨大な「地球号」の姿は頼もしく、今後の活躍に期待できると思います。

日本の技術による世界で最も高性能な海底探査・掘削船です。

2011年には 南海トラフ地震発生帯掘削計画ステージ1の成果として、採集したコアから津波断層の活動痕を初めて発見し、1944年東南海地震の津波断層を特定しています。

また、過去の東南海地震の活動歴として、C004コアから従来知られていなかった紀元前約1500年±34年と、約10600年前の痕跡を発見しています。

 今、愛知県渥美半島沖でメタンハイドレートの試掘を始めていますが、頑張って欲しい。

メタンハイドレートは日本近海に日本の今の消費量の100年分も埋蔵されていると推定されています。

試掘に成功し、早期にコストダウンして実用化できれば、日本のエネルギー自給と経済と財政にとって大変なプラスになります。

 イランだけでなく、イスラエルとアラブ・イスラムとの対立が在る限り、長期に中東は不安定で石油も天然ガスも高騰しがちであり、早くエネルギーの過剰な中東依存から脱しなければいけません。

したがって、藻の培養による油の生産も実用化をさらに推進すべきですし、成功すれば長期的に一大産業になります。

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 なお、「資源の無い日本」とよく言われますが、元々は金・銀・銅などの大資源国だったのであって、昔から開発が進み、長年に渡って掘りつくしてしまっただけです。

しかし、海底はまだ手付かずです。

日本近海には海底からの熱水鉱床が太古から移動しながら広がっている所があちこちにあり、レアメタルや銅・鉛・亜鉛・金・銀を含む多くの鉱物が眠っています。

これらの採掘には探査や作業などの各種の海底ロボットを開発する必要がありますが、長期的には将来世代の日本の経済と財政の苦しさを救うことになるでしょう。