米国務長官の訪朝中止=トランプ大統領が指示―非核化「前進見込めず」
【ワシントン時事】トランプ米大統領は24日のツイッターで、来週予定していたポンペオ国務長官の北朝鮮訪問について、取りやめるよう指示したことを明らかにした。6月の米朝首脳会談で合意した北朝鮮の非核化をめぐり「現時点で大きな前進があるとは思えないため」という。
日本の外務省によると、ポンペオ氏は24日、米サンフランシスコ訪問中の河野太郎外相と電話会談を行い、訪朝中止を伝えた。
トランプ氏はまた、北朝鮮の後ろ盾である中国に対し米国が貿易で厳しい姿勢を示していることを挙げ「中国が以前のように(北朝鮮の)非核化プロセスで助けてくれるとは思えない」とも指摘。ポンペオ氏の訪朝が近い将来に実現するという見通しを示しつつ、「中国との貿易問題が解決した後になる公算が大きい」と説明した。
一方、金正恩朝鮮労働党委員長に対しては「よろしくお伝えしたい」と表明。「近いうちに彼(正恩氏)と会うのを楽しみにしている」と、第2回首脳会談への強い意欲を示した。
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ポンペオ米国務長官の訪朝が中止されました。
突然でした。
昨夜までは訪朝後、東京で日米韓の外相会談もあると言われいましたし、
読売新聞など、今朝になってもポンペオさんが東京に来るとの記事も載せていました。
これはトランプ大統領の気まぐれなのか、
それとも北朝鮮の態度にしびれを切らした側近の進言があったのか。
衛星写真でも北朝鮮の嘘を暴露していたのに、能天気に訪朝させる訳にはいかないでしょう。
それだけ軍事攻撃を引っ込めた米国は舐められたのです。
また中国による瀬取りもあからさまになっていますから。
これで北朝鮮の非核化はまた遠のき、拉致被害者開放も遠のいてしまいました。
しかし不誠実な北朝鮮に国務長官が行っても、懸案事項が進展する筈もなく、
報道では金正恩とは面会も出来ないと言われていましたから、
今回の訪朝中止は仕方がない事かもしれません。
もしかしたら、先日の日米電話会談で安倍首相が釘を刺した可能性もあります。
北朝鮮は非核化を進めていないのだから、訪朝しても無駄だと。
北朝鮮が不誠実な態度を取っているのは、米国が軍事攻撃を示唆しなくなった事と
中国が北朝鮮擁護に傾いたから、そして文大統領も取り込めたからではないでしょうか。
軍事的にも経済的にも金正恩は安心したのです。
もう一度、金正恩を慌てさせ、非核化や拉致被害者開放に前向きにさせるには
やはり軍事攻撃をチラつかせることと、経済的支援を止める事ではないでしょうか。
またいつもの事ながらトランプ氏の発言も軽率だと感じます。
陽動作戦なのか性格なのか。。。。
ツイッターで度々持論を投稿していますが、吉と出るか凶と出るか。
あの投稿を見て、金正恩は「トランプなら騙せられる」と思っているかもしれませんし、
トランプ氏も「自分なら金正恩を改心させられる」と思っているかもしれません。
この自信過剰の自惚れが悪夢に代わらない事を望むばかりです。
日本は米国に頼るばかりでなく、独自の力でこの難局を乗り越えようと強い気持ちを持つべきで、
その為には何をすべきか、足らないものは何か、憲法が邪魔をしているのか。。。。
その様な事をわかり易く、政治家は国民に説明してもらいたいです。
国民の命を守る責務、すなわち拉致被害者を救出する使命を忘れないでもらいたいです。