人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

中山法華経寺

2017-03-13 20:11:07 | 日記

中山法華経寺は千葉県市川市にあります。鎌倉からは、総武快速線で市川まで行き、総武線に乗り換え、二つ目の下総中山駅で降ります。所要時間は1時間半位でしょうか。駅から中山法華経寺までは7・8分。遠くに黒門が見えますので迷うことはありません。

お寺の縁起によりますと、当山は「鎌倉時代に日蓮聖人が最初に開かれた五勝具足お寺」で、「1260年の松葉ヶ谷の焼打ちの折、大檀越であった八幡の庄、若宮の領主富木常忍公と中山の領主太田乗明公が、ご弘道をお願い」し、「法華堂開堂供養式を営み、百日百座の説法を行った」ことにはじまったとあります。法華堂は1260年の創建、四足門は鎌倉愛染堂にあったものを移築して建てられました。

開基は日常上人。下総の守護を勤める千葉頼胤の家臣富木常忍が出家して日常と号したとあります。日常上人は日蓮聖人のご真蹟の聖教の護持に精根を傾けました。日蓮聖人が1260年に著したご真蹟の『立正安国論』が国宝として現存し、聖教殿に伝存されています。

このお寺は「鬼子母神」でも有名です。鬼子母神は、1264年の房州小松原で起きた法難の際に日蓮聖人の一命を救ったことで、日蓮聖人は鬼子母神の霊験を深く感じ、その像を開眼されました。日蓮宗で鬼子母神が広く信仰される意味がこれでわかりました。

また日蓮宗では加持祈祷が行われますが、これを行うことが許される日蓮宗修法師は、この法華経寺で、寒中百日の修行を積む大荒行によって、祈祷の相伝を受けなければなれません。毎年11月1日か翌年の2月10日の成満会まで、粥と梅干の二食、一日七回の水行、読経と写経を続ける毎日を耐え抜いて、はじめて修行僧は伝主から許証を与えられます。

毎年2月11日に鎌倉の長勝寺で「大国祷会成満祭」が行われ、鎌倉の風物詩になっていますが、中山法華経寺を訪ねてみて、その意味を知ることができました。

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